斬新なゲームを作り出すことで話題の「遊戯部すずき組」から、文字化けをモチーフとした神経衰弱風の新しいカードゲーム「mojibake」が登場した。価格は2,100円(税抜)。現在、ヴィレッジヴァンガードオンラインストアなどで購入することができる。

間違った文字コードで読み込まれることにより、文章が全く読めなくなってしまう「文字化け」。Webやパソコンを利用する人であれば、一度は目にしたことがある現象だが、この度、この「文字化け」をモチーフとした神経衰弱風のカードゲームが発売された。

通常の神経衰弱であれば、同じ文字や絵柄をそろえるわけだが、このゲームの場合は、例えば「苺(EUC-JP 文字コード:e7f5)」と「鋏(Shift_JIS 文字コード:e7f5)」のように、一見まったく関係がないように思われる文字をペアと認識して探していかなくてはいけない。

さらに、文字コードごとに色分けがされており、同じ「鋏」でも青色の「鋏(UTF-16BE 文字コード:92cf)」とペアになるのは、さきほどの黄の「苺」ではなく、紫の「佃(Shift_JIS 文字コード:92cf)」である。

使用する文字(カード)は、UTF-8=2枚、EUC-JP=6枚、UTF-16BE=8枚、Shift-JIS=12枚に、特殊カード4枚を加えた計32枚(ペアは14組)。公式ルールブックによると、特殊カードの出現や、特定のカードが揃った時に発生するイベントにより、さらに複雑なバトルが繰り広げられることになるのだが、これらの特殊ルールを無視したとしても、14組の文字カードをそろえるだけで相当難易度の高いゲームになるのは間違いない。

なお、UTF-16BE、Shift-JISより、枚数の少ないUTF-8、EUC-JPのカードに高い得点が設定されており、文字コードに詳しい人ならば、このルールだけでも把握しておけば、有利にゲームを進められるかもしれない。

遊戯部すずき組
URL:https://suzukigu.me/mojibake/
2018/02/02