片や早朝タバコ、片や南の島「貴乃花と白鵬」それぞれの年越し
「白鵬は今年も年末年始に来ていたよ。地元では有名な話さ。石垣島には知人がいて、毎年のように家族で来ているんだ。数年前には、クラブで上半身裸になって大騒ぎしていたこともあった。
今年はいろいろ騒がれていたからか、すぐに西表島に移動。そこのリゾートホテルに家族で泊まっていたみたいだね」(地元の飲食店関係者)
日馬富士(33)による暴行事件は、貴乃花親方(45)VS.協会に加え、VS.白鵬(32)へと、泥沼の様相を呈している。
その貴乃花親方と白鵬の年末年始は、まさに対照的だった。暴行事件のきっかけを作り、“黒幕” とさえいわれる白鵬。厳重注意と減給処分を言い渡され、取組内容にまでダメ出しを食らったが、まさに馬の耳に念仏である。
一方、貴乃花親方はというと、これまでどおりだんまり作戦だ。そればかりか、ほとんど部屋から出ずに引きこもり状態。元旦には景子夫人や長男が部屋を訪れて、報道陣に対し「明けましておめでとうございます。元旦からご苦労さまです」と挨拶したのが、数少ない動きだった。
近所の住人が語る。
「12月の29日か30日だったと思うんですが、朝5時半ごろに犬の散歩で部屋を通りかかったら、玄関横でタバコを片手に佇んでいた人を見かけたんです。それが親方だった。もうびっくりしましたよ」
報道陣のいない早朝だけが息抜きの時間ということか。
一連の騒動で臨時理事会は12月28日、貴乃花親方に対して理事解任と2階級降格を決議し、1月4日には、臨時評議員会がその処分を正式決定した。今後、貴乃花親方はどう動くのか。
「相撲協会にとって最悪のシナリオは、貴乃花親方が貴ノ岩への暴行について、検察による日馬富士の処分決定後、民事訴訟の法的手段を取ること。実際にそのように動いていると聞く。民事で治療費や慰謝料を取り、引退後は自分の部屋つき親方にして面倒を見るから、信じてついてこいと、貴ノ岩に言い聞かせている」(主流派の親方)
某親方も「裁判は避けたい」と語る。
「いまだにだんまりを決め込んでいるのは、中途半端に話すよりも、法廷で洗いざらい話したいからではないかという噂が協会内で飛び交っている。もし裁判を起こせば、必然的に貴乃花親方は法廷の場で言いたいことが言える。
となれば、今回の問題にとどまらず、モンゴル人力士をはじめとする八百長問題などを語るんじゃないかと、協会幹部は戦々恐々としている」
暴行事件のきっかけを作った白鵬は南の島でバカンス。一方、貴乃花親方は引きこもって策を練る。土俵外のガチンコ勝負は、第2Rのゴングが鳴ったばかりである。
(週刊FLASH 2018年1月16・23日合併号)