今夏にRBライプツィヒからアウグスブルクへと移籍し、ついにブンデスリーガーとしてのキャリアを積み重ねはじめたラニ・ケディラ。今シーズンの第3節目から先発メンバーに名を連ねている23才のボランチだが、その活躍をチュニジア代表も見逃してはいなかった。

ドイツ人とチュニジア人の両親をもつケディラは、kickerに対して「事実として、彼らは招集を希望している。サッカー協会から正式に問い合わせがあったんだ」とコメント。ケディラ自身は二重国籍を有しており、もしも実現するならばドイツ代表サミ・ケディラとともに、兄弟揃ってロシア・ワールドカップ出場を果たすことになるのだが、しかし決断は決して容易なものではないようだ。

これまでドイツのユース代表としてプレーし続けてきたケディラは、「まだ決められないんだ。まずはブンデスリーガでの地盤を固めていきたい、もっと成長していきたいと思っている。まだこれから10試合は出場して、それから来年のはじめにでも両サイドにとってどういうものか話あっていいうよ。僕はアラブ語もフランス語もできないし、チームに知った選手もいない。だから僕が国の助けとなるためには、逆にサポートをしてもらう必要もあるんだ」と語っている。

兄サミ・ケディラと同様に、2005年から2014年までシュトゥットガルトに在籍してプロ選手へと階段をかけあがった188cmのボランチは、その後に当時2部のRBライプツィヒへと移籍。そこで2部41試合に出場してチームとともに1部昇格を果たしたものの、負傷やケイタ、デメらとの激しい定位置争いに晒され、今夏に出場機会をもとめてコールが移籍したアウグスブルクへと戦いの場をうつしていた。