侍ジャパン社会人代表・石井監督【写真:Getty Images】

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今大会初マウンドの田嶋をねぎらう「プレッシャーの掛かる中でいい投球」

 侍ジャパン社会人代表は8日、「第28回 BFA アジア選手権」決勝でチャイニーズ・タイペイを6-1で破り、全勝で2大会ぶり19度目の優勝を決めた。日本を悲願の王座奪還へ導いた石井章夫監督は、試合後にテレビ中継のインタビューに答え、「アジアNo.1を目指してやってきましたので、結果を残せてよかったです」と笑顔を見せた。

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 前半は両軍一歩も譲らぬ展開となったが、日本打線は5回2死二塁から田中俊太(日立製作所)が値千金のタイムリーを中前に運んで先制点。出塁後も、指揮官が「あの走塁ですよね」と高く評価する二盗を決め、相手をゆさぶり、結果的に連続ミスを誘って無安打でホームまで生還した。

 投げては、現地到着日の練習で頭部に送球が当たり、登板が見送られていた田嶋大樹(JR東日本)が今大会初マウンドに上がった。石井監督が「本人も決勝戦に意欲を燃やしていた」と話す左腕は、再三のピンチを無失点で凌ぎ、勝機をつないだ。

 予選ラウンドから5戦全勝での王座奪還。一方的な展開となった試合もあれば、この日のような接戦もあった。指揮官は勝因について「全員が機能したことですね」と分析。「色んな内容のゲームがあって、選手たちも成長できて、我々社会人としても成長できた」と、頂点を目指す戦いの中で得た収穫を語った。

 アジアNo.1の座を奪還した侍ジャパン日本代表は9日、優勝という大きな土産を引っさげて、日本に帰国する。(Full-Count編集部)