能登正人「皆さんのご質問に何でもお答えします! vol.1」

写真拡大 (全2枚)

筆者名:能登正人(のとまさひと)

「海外で底辺から頂点へ。 世界中を股に掛ける、“さすらいフットボーラー”」 セレッソ大阪の下部組織出身で、高校卒業後は、スペイン、ドイツ、タイの数クラブに所属し、2015年にはジェフユナイテッド千葉・市原でJリーグを経験。 2016年にはラオスのラネサン・ユナイテッドに移籍してシーズン優勝を飾った。今季からはインドネシアに活躍の場を移し、ペルシバ・バリクパパンでプレーする。当コラムでは、生活の様子やインドネシアのサッカー事情、文化面などを“ゆるーく”配信。


ツイッター: @MasahitoNoto
Instagram: masahitonoto
ブログ: MASAHITO NOTO OFICCIAL BLOG

QolyさんのTwitterと連動した、能登正人の「Q&A企画」にたくさんご参加くださりありがとうございました。

「全ての質問に答えてやるぞ!」という勢いでやり始めたものの、かなり長くなることに途中で気付いたので、今回は10個程答えさせて頂くことにしました。

お答え出来なかった方には申し訳ないのですが、「次回また宜しくお願いします!」と言うことでお許しをー。

では、早速始めます!

練習場・クラブハウス・スタジアムのロッカールームなどの環境はどんな感じなのでしょうか??

この7月から新スタジアムを使う予定になっているのですが、結構綺麗ですよ。45,000人収容のサッカー専用です。

ちなみに、上空からだとこんな感じ。

様々な国、文化の中でサッカー選手をやっている能登選手ですが、サッカー以外の点で海外生活での苦労する点はなんですか?また「この国のこの文化は慣れるのに特に苦労した」みたいなエピソード等があれば教えてください!

これは意外と難しい質問ですね…。

「苦労」と感じるのか、「楽しみ」と捉えるかは人によっても価値観が違いますし、他人からすると「すごい苦労ですね」って言われることも本人からしたら、実はそうでなかったりするんですよね。

ただ、インドネシアに来てみて、文化の違いと言うか、これは宗教的な違いというか…驚いたのは、何をするにもお祈りから始まることです。練習の前も後も、朝も昼も晩も。

僕はイスラム教徒ではないので、積極的に参加しているわけではないですが、気付いたらお祈りをするようにしています。

「さっきもしたやん!」ってツッコみたくなる時もありますが、そこは文化をリスペクトしてちゃんと同じようにお祈りしています。 

ちなみに、皆は、手のひらを上に向け、目を閉じて復唱するお祈りするスタイルなのですが、僕は手と手を合わせ、南無阿弥陀仏と唱えて「ありがとう」と言う独自のスタイルにしています。

たった10秒くらいなのですが、気持ちが落ち着くので、実は結構気に入ってたりします。

ラマダン期間中はリーグやチーム練習はどうしているのですか??

まず、ラマダン(ラマダーン)とは、イスラム教徒の方々が一ヶ月程度の期間、日が出ているときは飲まず食わずのいわゆる「断食」をすることなのですが、その期間中も練習と試合は行われます。

ただ、この期間中は、チームスタッフにきいたところ、練習や試合の開始時間が夜9時からのスタートとかになるみたいですね。

ちなみに、僕はイスラム教徒じゃないから「断食」はしません。

ただ、食べたいのを我慢している選手がほとんどなわけで、この時は気を使い、彼らの見えないところでごはんを食べようかと思っています(笑)

スペイン、ドイツ、タイ、ラオスと様々な国のリーグを体験している能登選手ですが、言葉も通じないような新たな環境でその場に馴染むためにやっていること、意識していることはありますか??

スペインに行ったときは、正直なところ、「グラシア」と「数字の1〜10」までしか話せませんでした。

でも、言葉が喋れずに自分を表現できないままじゃ、何をしても海外では“人”として認められません。

外国に渡り、私生活から揉まれているうちに“自分”というものが段々と出来てきて、自然にハキハキとモノを伝えられる様になった感じですかね。

今でも思うことですが、言葉は強力な武器になります。

たとえ、その使い方が分からなくても、間違っていたとしても、自分が何を考えているのかを伝えようとすることが一番大切です。

と、そんなことを考えていたら、いつの間にか誰とでも仲良くやれるようにもなってました(笑)

ぶっちゃけ、インドネシアリーグって分かりやすくいうとどのくらいのレベルなんですか?

「決してレベルは高くない」と言ってしまえば一言で終わってしまいますが、どこの国であっても結果を出すことは難しいです。

そして、「この国のほうが自分に合うかもしれない」っていうのも選手それぞれの感覚で違うので、正直、リーグのレベルを比較することも難しいです。

なんというか…やはり、“行ったヤツ”にしかわからないんですよ(笑)

例え話でいうと、旅行と似たような感じですかね。「あの国は二度と行きたくない」って言う人もいれば、「もうずっと住みたい」って言う人がいたりするわけで。

と、答えてみたものの、自分でこれが答えになっているのか分からなくなったり…僕の正直な感想はこんなところです。

vol.2もお楽しみにー。