以前は「中国といえばセダン」という状況でしたが、近年はSUVの存在感が増しているようで、4月19日に開幕した上海モーターショーでも多くのSUVが登場しています。

中国初公開となる日産キックスは、ブラジルなどで発売されているエントリーユーザー向けSUV。フレッシュで若々しいデザインと、広々として快適なインテリアにより同国の若いユーザーにアピールするとしています。

日本でも人気のエクストレイルは、中国で最も売れている日産のSUV。今回のマイナーチェンジでは、外観を一新し、よりスタイリッシュになったのが特徴。

インテリアも新しいDシェイプ・ステアリングなどでリフレッシュされています。中国では4月6日にすでに発売を開始していて、今後約150カ国で発売を予定しているそう。

日産初となるSUVテイストのピックアップトラック「ナバラ」は、スマートかつタフな高性能ピックアップトラックです。日産ブランドのシンボルである「Vモーショングリル」と未来的なヘッドランプが特徴で、高い積載性はもちろん、広々とした室内空間も美点となっています。

また、日産車として中国では初となる7速ATを搭載し、パワーと高性能を実現しているのもポイント。中国向けは中国の合弁会社である鄭州日産汽車(ZNA)において生産する予定とのことです。

3台のSUVに加えて「Vmotion 2.0コンセプト」も披露されました。2017年のデトロイトオートショーで初公開された同コンセプトカーは、日産のセダンの将来を示すデザインスタディ。「Vモーショングリル」を強調したデザインだけでなく、プロパイロット技術により、将来的には高速道路や渋滞時、市街地での自動運転が可能になることも想定されているそうです。

(塚田勝弘)

日産はSUVのキックス、マイナーチェンジ版エクストレイル、ナバラをお披露目【上海モーターショー2017】(http://clicccar.com/2017/04/20/465256/)