世界最高峰のコレクション!ワルシャワ「ショパン博物館」で天才音楽家の生涯に触れる
クラシックに特別な興味がない人でも、一度はそのメロディーを耳にしたことがあるであろう天才音楽家、フレデリック・ショパン。彼が半生を過ごしたポーランドの首都・ワルシャワは、ショパンにとって特別な街です。
ワルシャワ郊外のジェラゾヴァ・ヴォラで生まれたショパンは、生後間もなく家族でワルシャワへと移り住みました。
やがて、わずか6歳でピアノを本格的に習い始め、8歳になる前から作曲も始めたショパンに関する記事が地元紙をにぎわすようになります。ワルシャワ高等学校とワルシャワ音楽院で学んだ後、1830年のウィーン旅行中に11月蜂起が勃発。ショパンは苦悩の末、ポーランドに戻ることを諦め、1831年パリに移ります。
それでも祖国ポーランドへの想いを忘れることはありませんでした。ショパンは自分の亡骸をポーランドに戻してほしいと遺言を残しましたが、政治的な理由ですぐには実現しませんでした。
39歳で亡くなった後、一旦はパリの墓地に葬られ、96年の歳月を経て、ショパンの心臓がようやくポーランドに戻されました。いま、彼の心臓はワルシャワの聖十字架教会で静かに眠っています。
数々のショパンゆかりの地があるワルシャワは、ショパンファンなら一度は訪れたいと願う場所。なかでも、世界一のショパンコレクションを誇る「フレデリック・ショパン博物館」は、ファンならずとも一見の価値があります。
17世紀に貴族オストログスキが建てたバロック様式の宮殿内に、7000点のショパン関連資料を展示するショパン博物館は、2010年のショパン生誕200年に合わせてリニューアルオープン。
タッチパネルやマルチメディアなどの最新技術を取り入れた近代的な博物館へと生まれ変わりました。ピアノや楽譜、手紙といったショパンゆかりの品が展示されているばかりか、映像や音楽とともに、ショパンの世界に触れることがきるのです。
展示室は全部で15室あり、「ピアニスト」「作曲家」「女性」「旅行」など、ショパンの生涯にまつわるテーマに分けて見やすく展示されています。
このショパン博物館で最も価値のある遺品は、亡くなる2年前からショパンが弾いていたプレイエル社のピアノ。
かの天才音楽家が実際にこのピアノを弾いていたなんて、にわかには信じがたいような不思議な感覚です。
ほかにも、楽譜や家族に宛てた直筆の手紙、日記、当時のコンサートのポスターなど、ショパンの生涯をたどる貴重な資料が多数展示されていて、ショパンファンなら大感激すること間違いなし。
興味のあるテーマについて詳細な説明を聞いたり、ショパンの肖像画や当時のポーランドが描かれた絵を見たりするうちに、当時の時代背景や、ショパンの人生が浮かびあがってきます。
偉大な音楽家であると同時に、一人の人間、一人の男性としてのショパンが見えてきて、ショパンがより身近に感じられるようになるかもしれません。
地下には、ショパンの名曲を思う存分聴けるリスニングコーナーもあり、ファンなら一日中過ごせるほ充実した内容となっています。
ファンでなくとも、ワルシャワでしか見られない貴重な遺品の数々や、テクノロジーを活用した画期的な展示に感動するはず。
来館者がじっくりとコレクションを楽しめるよう、一時間ごとに入場できる人数が制限されています。特に夏の観光シーズンは、希望の日時で確実に入場したいなら、公式サイトから時間指定チケットを事前購入しておくのが安心です。
あなたも、ショパンが愛したワルシャワの街で、世界的音楽家・ショパンの生涯に触れてみませんか。
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名前 フレデリック・ショパン博物館
住所 ul. Okólnik 1, 00-368 Warszawa
電話 +48 (0)22 44 16 251
開館時間 11:00〜20:00(最終入場19:00)※月曜休館
http://chopin.museum/en/information/visitors/id/222