【世界の市場】肉屋、魚屋、八百屋はもちろん、合鍵屋まであるスペイン・マドリッドの庶民の市場「ロス・モステンセス市場」が面白い!
たくさん人が住む場所にはおいしい市場があり、その地域や国の名物がその市場から生まれています。
例えば、日本には世界的にも築地市場やフグで有名な山口の唐戸市場があり、世界に目をやれば、イギリス・ロンドンにはロンドン最古のフードマーケット「バラマーケット(Borough Market)」や、カナダ・トロントにある200年以上の歴史を持つ市場「セントローレンス市場(St.Lawrence Market)」、ポルトガルのポルト市民の台所「ボリャオン市場」など、世界的に有名な都市には、その都市の胃袋を支える市場が存在します。
そんな市場には、家庭の主婦やレストランのコックさんたちが通う、その街の日常があって、本当のその土地の生活の一部が覗けるはずです。
もちろんスペイン・マドリッドにも、観光客の方にはあまり知られていないかもしれませんが、市場があります。
実は主要道路から少しだけ入っているので気づきませんが、中心地にもいくつか大きな市場が存在しています。
今回は、その中で、観光の途中でヒョイと立ち寄れる、スペインの首都マドリッドの「ロス・モステンセス市場」をご紹介しましょう。
スペイン広場から歩いて3分、グラン・ヴィア通りから1本奥に入った広場にある市場ですので、アクセスもバツグンですよ。
こちらの市場、1875年、プレモストラテネンセス・デ・サン・ノルベルト修道院跡に魚市場として造られたのが始まり。
1925年になると、目抜き通りのグラン・ヴィアを造るために、魚市場は他に移転し、建物は取り壊されてしまいます。その後1946年に再建された現在の市場は、1997年10月2日に火事を出し10店舗が被害を受けましたが、今でも常に約110店舗が設置されています。
建物の角に2つと、正面、裏と全部で4つの入口があり、市場の外周にも花屋、洋装店、電気屋、水道屋などが並んでいます。
入口に立つと、スーパーマーケットとは違う肉や魚などの生鮮食品と生ハムやチーズなどの加工食品の入り混じったにおいが漂ってきます。
階段を下りると肉屋や魚屋が列をなし、階段を上がると中心部に八百屋、周りにはひと休みできるバルや軽食屋が並んでいます。
もちろん市場なので、切り身になった魚、スライスされた肉、パックになった野菜などはありません。
丸ごと、あるいは塊でデーンと並べられているので、自分の目で好きなのを欲しいだけ頼み、お店の人に計ってもらい、好みの大きさに切ってもらいましょう。
ほとんどが1キログラムの値段を表示してありますが、小口イワシ1匹でも薄切り肉1枚でも、ミカン1個でも計って売ってくれますよ。
魚屋では、うろこを取り、内臓もきれいにしてくれます。
肉屋では、レストラン用に大きな肉をさばいたり、薄切りにしたり、ぶつ切りだったり、ひき肉だったり。
スーパーマーケットでは手に入らない食材があるので、様々な人々がこの市場を訪れます。
八百屋では、白菜もあればサトイモ、生姜、オクラまで手に入ります。
うどんも買えれば、醤油、ダシの素、キューピーマヨネーズなどを売ってるお店もあります。
少しグロテスクと思ってしまうような商品が並ぶお店も存在します。
バルでは、ちょっと飲んでみたり、軽くつまんでみたり。
スペイン人は甘いもの好き。パン屋さんにはクッキーがずらりとならびます。
オリーブ屋さん。
豆屋さん。
調味料屋さん。
卵屋さん。
合鍵屋さん。
旅行代理店。
これだけあるお店をひとつひとつ全部見ていたら、美術館より時間がかかってしまうかもしれませんが、スペイン・マドリッドの市民の普段の生活を垣間見ることができるのは、市場へ行くのがオススメです。
マドリッドを訪れた際は、ロス・モステンセス市場を覗いてみる、というのもお忘れなく。
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【スペインで買い物をする時の注意事項】
どういうわけだか、スペイン人というのは順番に非常にうるさい国民です。整理番号の券がないお店では「キエネス・ウルティモ(どなたが最後)?」と必ず聞いてください。
名前 ロス・モステンセス市場(Mercado de los Mostenses)
住所 Plaza de los Mostenses, 28015, Madrid
営業時間 9.00-14.00. 17.00-20.00. (土曜)9.00-14.00
定休日 日曜