シャドーの一角としてプレーした柏木は、確かなテクニックを駆使して決定的な仕事を演出。しかし、チームとして結果を出せず、「悔しさが残る」と唇を噛んだ。(C)SOCCER DIGEST

写真拡大

[J1リーグ開幕戦] 横浜F・マリノス 3-2 浦和レッズ/2月25日(土)/日産スタジアム
 
 左足を痛め、出場が危ぶまれていた浦和の柏木陽介だが、スタメンに名を連ね、2シャドーの一角としてピッチに立った。
 
 運動量はそこまで多くなかったが、足もとにボールが収まれば、高い確率で次につながるプレーを披露。とりわけ、相手のタイミングを外すダイレクトパスは見応え十分だった。
 
 しかし、本人の奮闘も勝利にはつながらず、2-3の逆転負けで開幕戦を落としてしまった。
 
「前半は上手くいかない時間が続いた。後半は立ちあがりからフォーメーションをいろいろといじって、上手く行った部分があって、良い形で逆転できたけど、最後は……」
 
 自らのスルーパスでラファエル・シルバの逆転ゴールをお膳立てした10番は、敗因を次のように語る。
 
「相手の勢いというか、シンプルに蹴って仕掛けてっていうところにやられてしまった。前半はダメだったけど、後半は自分たちの良い時間帯にしっかり逆転できたのに、負けてしまうのは良くない展開」
 
 自身は質の高いパフォーマンスを見せたが、チームは結果を残せなかった。それだけに「正直、悔しさは残ります」と、唇を噛み締めた。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【横浜3-2 浦和 PHOTO】終盤の逆転劇で横浜が浦和を撃破!