JR四国が2017年4月から運行を開始する予定の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」。その料金や食事内容が発表されました。

食事は地元食材などを使用

 JR四国は2016年11月28日(月)、土讃線の新しい観光列車「四国まんなか千年ものがたり」について、運賃や食事内容、アテンダントの制服などを発表しました。この列車は2017年4月1日(土)から運行が開始される予定です。


全車グリーン車指定席の特急に決まった「四国まんなか千年ものがたり」の外観イメージ(画像出典:JR四国)。

 多度津駅(香川県多度津町)と大歩危駅(徳島県三好市)のあいだ65.5kmで運行される「四国まんなか千年ものがたり」は、全車グリーン車指定席の特急列車となることが決定。運賃のほか特急料金(大人1180円、子供590円)、グリーン料金(大人、子供とも1280円)をあわせると、多度津〜大歩危間は大人3740円、子供2510円です。

 車内では、地元の食材などを使った食事が事前予約制で提供されます。大歩危行き列車「そらの郷紀行」の食事は、金刀比羅宮(香川県琴平町)が運営する「神椿」による「さぬきこだわり食材の洋風料理」5500円、多度津行き列車「しあわせの郷紀行」は、徳島県東みよし町の「日本料理 味匠 藤本」による「おとなの遊山箱」4500円です。乗車4日前までに、「食事予約券」の購入が必要。その購入方法などの詳細は決まり次第発表されます。

「和っ!かわいい!」制服に

 今回は、アテンダントが着用する制服も発表されました。春夏用、秋冬用の2パターンで、JR四国では初めて男性アテンダントが乗務するため男性制服も製作し、女性制服とデザインを統一しています。車両のコンセプトである「和のたたずまい」を表現するため、スカートやプリーツ部分にさりげなく和柄を採用しているとのこと。


左から3人が春夏用、右ふたりが秋冬用制服(写真出典:JR四国)。

「シンプルでありながらアテンダントが映えるようなエレガントな制服とし、お客様が『和っ!かわいい!』と感嘆して下さるような制服にしたい」(JR四国)という思いが込められているといいます。

 運転時刻は、大歩危行き「そらの郷紀行」が多度津発10時21分、大歩危着12時48分。多度津行き「しあわせの郷紀行」が大歩危発14時20分、多度津着17時16分です。途中、善通寺駅(香川県善通寺市)と琴平駅(同・琴平町)に停車。下り、上りとも、秘境駅として知られる坪尻駅(徳島県三好市)でホームに降りられる時間が確保されるほか、大歩危、小歩危峡など景色の良い箇所では減速運転も行われます。

【写真】地元食材を使った食事


上が「そらの郷紀行」で提供される「さぬきこだわり食材の洋風料理」5500円、下が「しあわせの郷紀行」で提供される「おとなの遊山箱」4500円(写真出典:JR四国)。