工場見学に企業ミュージアムといえば、今やすっかり夏のレジャーの定番。遊びながらモノ作りについて学べる楽しさが受け、今、全国に新しい施設が続々オープン中だ。

千葉県銚子市のヤマサ醤油の工場見学ツアーでは、今年4月に「しょうゆ味わい体験館」を新設。しょうゆの原料である大豆や小麦を保管する巨大なサイロ、しょうゆのもととなる「もろみ」をおよそ半年、発酵・醸造させる仕込蔵など、広大な工場敷地内を見学できる。

ツアー最後にある「タップトーク」は、実際にもろみの変化をバーチャル体験できるプログラム。桶職人が作ったという直径6メートルもある大桶の中に入り、もろみからしょうゆになるまでの変化を映像と音で体験。その上で足を動かすと波紋が立ち、まるでしょうゆの上を歩いているかのよう!

ほかにも、新規オープンの企業ミュージアムはたくさんある。その中から、充実の施設を紹介。

東京都【よみうりランド「グッジョバ!!」FOOD factory】

今年4月に遊園地「よみうりランド」の新エリアとして登場した「グッジョバ!!」。「グッジョバ!!」は、いわば遊園地と企業ミュージアムのミックススタイル。日産自動車、日清食品などの企業とコラボレーションし、アトラクションやワークショップを通してモノ作りが体感できる施設。日清食品の「マイ U.F.O.ファクトリー」では、自分でデザインしたパッケージに、4種類の中から好みの小袋、12種類の中から4つの具材を選んで、オリジナルの「日清焼きそば U.F.O.」を作ることができる。

北海道【サッポロビール博物館】

今年4月にリニューアルオープン。サッポロビールの歴史を紹介する展示ブースの自由見学は無料。有料のプレミアムツアーでは、ビール造りの先駆者たちに焦点を当てたドキュメンタリータッチの映像を楽しめる「プレミアムシアター」「復刻札幌製麦酒」の試飲などが楽しめる。

京都府【京都鉄道博物館】

今年4月にグランドオープンした日本最大級の鉄道博物館。SLから新幹線まで53両もの車両が展示されているほか、体験型の展示も充実。とくにSLスチーム号の乗車体験は「蒸気機関車の力強い音と噴き出す煙が迫力満点!」と子供たちに好評。

工場見学も、より体験モノが増えて進化中。夏休みは自由研究のネタ探しも兼ね、出かけてみてはいかが?