初対面からのお互いの印象、どう変わった?



――舞台での本格共演は初めてでも、これまで幾度もお仕事はご一緒されていますよね? 初対面のときのことは覚えてますか?

植田 鍋かな? 『戦国鍋TV』(tvkほか)。
平野 鍋だね。ライブで一緒になったのかな?
植田 僕らが“ももいろゴタイロー”(※五大老とももいろクローバーZをネタに結成したアイドルユニット。植田は前田利家役)をやっていて、良さんたちと稽古場が同じで、そこで「はじめまして」って言った覚えがある。
平野 全然、覚えてない…あ! 思い出した。アメスタ(アメーバスタジオ)で3つくらいの部屋の様子を同時に流して、ゲストが入れ替わっていくって企画やったことあったよね?



植田 あったあった!
平野 そこで植ちゃんとガッチリ話したわ! オレずっと、植ちゃんに「元ヤンでしょ?」って言い続けてた(笑)。
植田 打ち上げでもずっと言ってたよ(苦笑)。「そんなことないです」って言ってるのに。すごく覚えてるわ。「かわいい感じの外見を装ってるけどすごくギラギラしてる」って言われ続けてた(笑)。
平野 ホントにそうだったの(笑)。かわいい雰囲気なんだけど、目の奥が全然、笑ってない! 全員、なぎ倒してやるってくらいの勢いがあったよね?
植田 はい…(苦笑)。ちょっととがってましたし、周りに対しても「こんなヤツらに絶対に負けねー!」って思ってましたから。



――植田さんは、平野さんにどんな印象を持ったんですか?

植田 最初は正直、すごく怖かったです(笑)。

――5つ年上の先輩ですからね。

植田 もちろん名前も知ってたし、芝居も見てましたから。「はじめまして」って挨拶したんですけど、わりと軽く「うぃーっす」って感じだから、逆にすごく怖くて! これが芸能界の“THE センパイ”なんだなって(笑)。

――そこから印象の変化はありましたか?

植田 年下の僕がこんなこと言うのも失礼ですけど、たまにすごくかわいかったりもするんですよ。目の前で素で号泣してるところまで見せてもらいましたからねぇ(笑)。

――号泣と言いますと…。

植田 一応、プライベートではなく仕事の場ではあるんですけどね。良さんが持っている生番組です(※ニコニコ動画で放送中の『平野 良のおもいッきり木曜日』で植田と寿里をゲストに迎えた回に平野は大遅刻してしまい号泣した)。
平野 あんな姿まで見られるとはね…(笑)。
植田 そりゃ(仲も)深くもなりますよ。つい最近もね、すごくかわいいなって思ったんですけど、急に「オレ最近、このPVを見ると泣いちゃうんだよね」ってスマホを見せてくるんです。そんな良さんがすごく好き!(笑)
平野 泣くやろ、それは!(笑)
植田 いやいや、平野 良さんはそんなんじゃないだろうって思ってましたから。
平野 最近はいい曲を聴くと泣いちゃうんです。昔は本当に泣かなかったんですよ。高校時代に一度ね、応援団で優勝したときに泣いちゃったんですけど、見に来てた先輩も含めてみんな、引いてましたからね。「え? あの平野が泣いてるよ」って。それくらい、血も涙もない男だったのに…。

――それこそ、心について考えて、感情を蓄積していくお仕事ですからね。

平野 泣くシーンじゃないのに、いい曲がかかってて、誰かがいい芝居をしてると、それだけでもらい泣きしちゃう(笑)。最近、ヤバいんですよ。

――植田さんは泣くことは…?

植田 昔から引くほど涙もろいっす!(笑)
平野 オレも見たことあるよ、植ちゃんの号泣!
植田 『戦国鍋TV』のライブツアー『武士ロックフェスティバル』の打ち上げですね。
平野 そうだそうだ!
植田 そもそも『戦国鍋TV』自体、たまたま抜擢されたって感じだったんですよ。それがライブにまで出させてもらえて…終わるってなったら感極まってボロボロ泣いちゃった(笑)。
平野 超かわいかったですよ(笑)。
植田 鼻水垂らして、ろくにしゃべれなくなって、周りからは「もういいよ! お前、あざといよ」なんて言われながら「違うんや! オレ、これに懸けてたんや〜」って。



近くで見ていたからこそわかる、互いのすごさ



――平野さんから見て、その頃と比べて植田さんは変わりましたか?

平野 意外とね、僕の中で初対面から印象は変わってないかな? 「元ヤンでしょ?」って言ったのは冗談ですけど、芯の強さみたいのを感じたんです。一方で、周囲の状況を読む巧みさも持ってるんですよね。

――改めて俳優・植田圭輔の魅力は?

平野 ハングリーなところですかね。周りがどんなにほめようと、基準を自分の内に持ってるんですよ。「自分はもっとできる。さらに上がある」という意識でやっていくところはすごい。役者って、基準があいまいだから、周りがほめれば天狗にもなるし、自分にも甘くなりがちで、しかもそれでどうにかなっちゃうところがあるんですよ。



――そこで自分を甘やかさない?

平野 真摯に自分に向き合い、問い掛け続けることができるって、この仕事をする上での最高の才能だと思います。
植田 そんなこと、直接言ってもらったことないので…光栄です!

――では今度は植田さんから、俳優・平野さんの魅力はどういった部分だと感じていますか?

植田 世間のイメージとも重なると思うけど、理知的で言葉のチョイスひとつとってもすごいんですよね。朗読劇『極上文學』シリーズの『Kの昇天〜或はKの溺死〜』という作品で、同じKという役をやったことがあるんです。



――梶井基次郎の名作の朗読劇ですね。

植田 同じ役柄なので直接、絡むことはなかったんですけど、正直、良さんと同じ役をやるってものすごいプレッシャーでした。実際に本番を見せてもらったんですが、すごく引っ張られましたもん。

――同じ作品、同じ役柄だからこそ平野さんのすごさを体感した?

植田 あの作品は言葉の並びがすごくキレイで、演じる上でひとつひとつの言葉をきちんと咀嚼できていないと、言霊にならずにただ読んでいるだけになりかねない。すごく難しいんですが、そこで感情にウソがまったくなかった。しかも、秘めたるエネルギーというか、熱量を放出するだけがすべてではないという演技を見せられて…。翌日の自分の演技は明らかに良さんの影響を受けてましたから。あとは…。
平野 まだあるの?(笑)
植田 ある作品の中でも「あぁ、こりゃ勝てないな」って心打たれました。良さんの初登場シーンを見て「これは平野 良のひとり勝ちやん!」って思いましたね。
平野 はい、ここ完全ノーカットでお願いします!(笑)
植田 「これは勝たれへん」って。唯一無二のものを持っていて、それを自覚し、貫ける人ですね。

――おふたりの言葉を聞いて改めて、このふたりが舞台上で対峙することの重大さに気づかされました! これから稽古にも入り、ハードな日々が続くと思いますが、休みの日の過ごし方などで大事にしていることはありますか?

平野 僕ね、あんまりないんですよ。「仕事が休みだからこれしよう」とか「これが楽しみで…」ってものが。仕事は仕事でものすごく楽しいし、仕事がないときはないときで楽しいし。いまは、何をしてても楽しい時期なんですよね。

――具体的にお休みの日はどんな過ごし方を?

平野 起きてから決めますね。「今日は布団を干そう!」とか「掃除するぞ!」とか。家のことをやって、まだ時間があれば散歩したり、買い物に行ったり…。「どうしようかな?」と考える前にやりたいことをやってる気がします。



――植田さんの休日の過ごし方は?

植田 ドライブとマッサージですね! あとは洗車とか…。

――車がお好きなんですね? ちなみに運転中、音楽を聴いたりは…?

植田 聴きますよ。好きなミュージシャンを入れといて、ランダムにかけてるんですけど。あれ、不思議ですよね。いつも「これ!」というチョイスをしてくれる。カーステレオのシャッフルに「お前、オレの気持ちをわかってるな…」って話しかけそうになる(笑)。
平野 あるある! そういうの。
植田 最近だと、泣きたいときに『少年であれ』が流れてきて…。
平野 高橋 優さんね。
植田 高橋 優さんは、まさに良さんに勧められて聴くようになったんですよ。
平野 最高だよねー。
植田 悩んでいたときに「無理に抱えきれなくていい」と言ってもらえて「あぁ、そうなんだ」って救われました。
平野 その様子がそのままPVだよ(笑)。



【プロフィール】
植田圭輔(うえだ・けいすけ)/1989年9月5日生まれ。大阪府出身。O型。2006年、第19回ジュノン・スーパーボーイコンテストのファイナリストに残り、2007年に俳優デビュー。同年の『少年陰陽師〈歌絵巻〉』で舞台初主演を果たし、その後も『弱虫ペダル』シリーズ、『K』シリーズ、『戦国無双』シリーズなどに出演。『インフェルノ』に続いて『おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME〜』、ミュージカル『ヘタリア』第2弾が控えるほか、8月から放送のドラマ版『弱虫ペダル』(BSスカパー!)では、舞台版に続いて真波山岳を演じる。
【Twitter】@uechan_0905
【公式チャンネル】http://ch.nicovideo.jp/uechannel

平野 良(ひらの・りょう)/1984年5月20日生まれ。神奈川県出身。B型。中学時代から俳優としてテレビドラマなどに出演。2008年よりミュージカル『テニスの王子様』で一氏ユウジを演じる。2009年には『パラレル・ライフ・パーティー』、『地図から消された島』『灰頭』と立て続けに主演を務め、その後も『ふしぎ遊戯』シリーズ、『メサイア』シリーズ、『ハンサム落語』など話題の舞台や朗読劇に次々と出演。今年はミュージカル『さよならソルシエ』でも主演を務めるなど、多彩な活躍を見せる。
【公式ブログ】http://lineblog.me/hiranoryo/


舞台『インフェルノ』
公演日:2016年9月3日(土)〜9月11日(日)
劇場:シアターGロッソ
http://www.clie.asia/inferno/



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■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT


■受付期間:7月28日(木)18:00〜8月3日(水)18:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/2016年8月4日(木)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し)のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから8月4日(木)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。8月7日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

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