小説家・万城目 学の「思い出のアルバイト」は「Chageさんのギターを運んだこと」

2016年3月に、小説「バベル九朔」を出版した、小説家の万城目 学さんがTOKYO FMの番組に生出演。

自身のライフスタイルや、この日のメールテーマ「思い出のアルバイト」について語りました。

（放送作家の鈴木おさむがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「よんぱち」、5月13日の放送より）

──小説家としてのライフスタイル

深夜から明け方が多くて、コアタイムは夜の11時から、朝方の3〜4時とかですね。

お酒は、仕事が出来なくなっちゃうので、家では飲んだことないです。

ワードで書いてるんですけど、毎日10時間以上パソコンに向かっていて、実際叩いているのは1時間くらい、あとの9時間くらいは考えていますね（笑）。

頭の中で、仮説というか……”次、こんな風にしようかな？”とか考えるんだけど、本当に詰め将棋みたいな感じでして。”こっちの、この手でいってみよう”と思って、何手か先まで2〜3時間考えるけど、徐々に狭まっていくのが見えてくるんですよ。”これはダメだ”と戻して、”じゃあこっちで”と、2〜3時間考えては戻し……何個かやっていくと1個だけ残って、さらに、またそこで詰め将棋ですね。

考えて、書いて、やっぱりダメで戻る、ジリジリと進んでいく感じですね。

寝る時間は、朝の6時〜昼の12時くらい。夜型になってしまうのは、家に子供がいるので、子供が寝てからが”よし！”っていうね（笑）。

音楽は、静かなジャズを聴きますね。ちょっとした環境音があるほうが、実は集中できるなんていう本を読んじゃうと、とりあえずかけようかなと思っちゃいますよね（笑）。

休日の作り方、これが下手なんですよね（笑）。肩が凝りすぎて、頭痛くなって今日は休むとか、そういう感じで……。

子供の夏休みとかは、頑張って旅行へ行きましたね。普段は、全然ダメですね（笑）。

旅館とかでは書かないようにしています、それはやっちゃダメだなと思ってやらないです。でも、考えちゃいますよね（笑）。



──思い出のアルバイト

バイトは、あまりしなかったですね。だいたい部屋に閉じこもるか、近所の川辺で体育座りしてるうちに、学生時代は終わりまして……（笑）。

でも、CHAGE and ASKAが大好きで、時々なんですけど、単発で設営バイトに入ったら、リハーサルをタダで聴けるんじゃないかと思ったんですよ。ライブとか、なかなか行けないから。

大阪城ホールの設営に行って、彼らビッグ過ぎて、設営だけで3日間かかるんですよ。初日とか行ったら、何も起こらない（笑）、ひたすら重い物を担いで、骨組み作って終わりとかなんですよ（笑）。

その時に、Chageさんのギターを運んだんですよね。

そのあと「ピックがない、お前とったんちゃうんか？」とかスタッフさんに言われて、「何の話や!?」みたいな、そんなことがありましたけどね（笑）。

パーソナリティの鈴木おさむが、ゲストの旬な話題を掘り下げるTOKYO FM「よんぱち」。ラジオならではのココだけの話にご期待ください。

2016年5月20日(金)の放送は、ゲストにオネエタレント・ゆしんさん、塚本晋也監督、映画パーソナリティ・コトブキツカサさんが生登場。ホットな話題をお届けします。