石川県で「サワラ」を頼むと、なぜか「カジキマグロ」が出てくる
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2016年4月19日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「石川県ではカジキマグロのことをサワラと言う」ことを紹介していました。
画像はイメージです(sotaさん撮影、Flickrより)
しかし、石川県民はサワラがカジキマグロだと知っている人は3割程度でした。スーパーなどでもサワラ(かじき)などと表記していますが、あまり認識していない人が多いようです。
サワラという魚は別にいる
カジキマグロは、実際はマグロではなくカジキの仲間で水中で最も早く泳ぐ魚としても知られています。
石川県では昔から、カジキマグロのことを「サワラ」と言い、昆布じめなどに使われる馴染みのある魚でした。しかし、一般的には「サワラ」と言えば「ヤナギサワラ」のことを指し、カジキマグロとは全く違います。
ですので、回転寿司などに訪れる県外からの観光客からは、質問されることもあるそうです。
こちらが一般的な「サワラ」(yamakkさん撮影、Flickrより)
あっさりと柔らかい食感のカジキマグロ、歯ごたえがあり脂がのって甘みのあるヤナギサワラ、県民にとっての「サワラ」はやはりカジキマグロの方が馴染みがあります。
今でこそヤナギサワラは、県内での水揚げがあるのですが、水揚げされるようになったのは2000年ころから。1990年代まではまったく獲れなかった魚なのです。
ですので、あまり食べる習慣がなかったのですね。だからといって、いままでの「サワラ」の名前を変えることもできませんしね。
ところで、なぜ「カジキマグロ」を「サワラ」と言うかという疑問については、分からずじまいでした。(ライター:りえ160)