加入率激減!消滅危機に立つ「子ども会」 必要?不要?...街の声も割れる
画像はイメージです(Kanko*さん撮影、Flickrより)
[めんたいワイド- 福岡放送] 2016年4月14日放送の「特報THEスライドショー・赤版」のコーナーで、地域の子ども会について取り上げました。
子ども会とは、子どもの教育や福祉のために小学校区や町内会で作った会で、遊び・スポーツ・清掃活動などを通じて子どもたちが成長するというものになっています。
子ども会の加入者数を調べると、全国で1982年度では約835万人だったのが、2015年度では約280万人に減っています。福岡市の子ども会加入率を調べてみると、52%とかなり下がっているそうです。
少子化が原因でもあるようですが、全国的に加入率が下がっているのも子ども会加入者の減少に繋がっています。
子ども会は子どものためだけではなく、「地域で子育ての悩みを共有できる」、「子どもの意外な一面を知ることができる」といった点で、親のためにもなると言われています。
子ども会は本当に必要? 入らない理由や実際の街の声はどうなっている?
子ども会の加入は任意のため、ここ数年では最初から入らないという家族も多いようです。福岡市で子ども会に関する実態調査をしたところ、子ども会に入らない理由として次のようなものがありました。
・行事に魅力を感じない 22.1%
・子どもが習い事などで行事に参加できないから 36.3%
・保護者の負担が増えるから 50.5%
実際に街で声を聞くといろいろな意見がありました。
・役員になると仕事が大変で、決まったことを伝えに行っても納得してくれない
・集まっての会議が多くなるので面倒
・子どもが少ないからこそコミュニティの場として必要
意外に若いお母さんはコミュニティの場として必要と思っているようです。
実際、私が子どもの頃は子ども会があることで小学1〜6年生までの顔を覚えていたし、学年関係なく遊んでいました。親は大変だったようですが、負担を減らすために役員を複数作り、補佐役の人は何か月かで交代するようにして負担を減らしていたようです。
6年生になると「ここはこうした方がいい」と親に意見を言うこともあって、廃品回収やスポーツ大会などは親は補佐しかせず、5・6年生で行っていました。親は大変で入れたくないと思っているかもしれませんが、子どもはこういった繋がりがあると楽しく学校へ行けるので、なくして欲しくないですね。(ライター:ぴよこ)