昨年の第45回「長野びんずる」(画像提供:長野びんずる実行委員会事務局)

長野県のタクシー業者団体が長野市の夏祭り「長野びんずる」の日程変更を実行委員会事務局に要望したと、2016年3月25日、信濃毎日新聞が伝えた。

というのは、あの「」のコンサートが、8月6日18時からと翌7日12時からの2回、長野市内のエムウェーブで行われる予定だからだ。例年8月第1土曜日に開催されていた「長野びんずる」が、もし同日になった場合、市内中心部では交通規制も行われるため、交通状態が混乱する恐れがあるという。

ツイッターには、次のような投稿もあり、話題となっている。

魂とかさなるので開催日変更になるかな?」というコメントが添えられている。

そこでJタウンネット編集部は、実行委員会事務局宛にメールで取材を申し込んでみた。

実行委員会から返って来たメールには?

長野びんずる実行委員会事務局からは、メールによるアンケート形式の取材ならOKという返事だった。そこで日程のことはもちろん、そもそも「長野びんずる祭り」とはどんなお祭りなのかを質問してみた。

実行委員会から返って来たメールをもとに、「長野びんずる」とは何かを解説してみよう。

「長野びんずる」は、長野市民自らが企画・参加・運営できる「市民総和楽・総参加」のお祭りとのこと。神社やお寺の祭礼ではなく、市民祭なのだ。歴史も1971年誕生というから、祭りとしてはかなり新しい方だ。長野青年会議所を中心に組織された実行委員会が主催している。

もっとも人気あるイベントは、「前日に開催される前夜祭から始まり、市民が一丸となって踊る正調踊り」だという。「連」と呼ばれるグループを作り、しゃもじを打ち鳴らしながら踊るのだ。したがって前夜祭とお祭り当日は、市内中心部は交通規制され、歩行者天国となる。


「びんずる男選び」(画像提供:長野びんずる実行委員会事務局)

また「びんずる」という名称は、長野市内の善光寺に祀られている「びんずる尊者」にちなんだもの。「びんずる尊者」はお釈迦様の弟子、十六羅漢の一人。善光寺参りの参拝者がその神通力にあやかろうと手で触っていくため、つるつるに光っている。元気なお祭り男を選ぶ「びんずる男選び」というイベントも、祭りのハイライトの一つだ。

さらに今年は、とくに子どもたちのためのイベントが企画されているという。詳細は4月下旬〜5月上旬に公開するとのこと。

そしてもっとも肝心な質問、日程については、「総会前ですのでお答えできません」ということだった。4月18日に開く総会で決まる予定とのこと。残念ながら、それまで待つしかない。

歩くのも苦労するレベルだから車なんて...

ツイッターには、気をもむ長野市民の声が殺到している。

他の祭りとさらに日程が重なるのでは、という危惧、祭りの混雑を知る人の「歩くのも苦労するレベルだから車なんて何をいわんや」というコメントもある。

過去の関ジャニ∞のライブでも大変だった、という証言や、もう「松本のホテルまで波及している」という報告も......。

噂もいろいろ飛び交っているようだ。今年の日程がどうなるか、4月18日の総会の結果を、長野市民は固唾をのんで見守っている。


昨年の第45回「長野びんずる」ポスター(画像提供:長野びんずる実行委員会事務局)