[ドデスカ!-名古屋テレビ]2016年3月30日放送の全力リサーチのコーナーで三重県肥満が少ないことを紹介していました。

BMI平均値が低い三重県

厚生労働省が肥満度を表すBMIの平均値を調べたところ、最も肥満度が高かったのが男性は長崎県、女性は沖縄県でした。

逆に最も低かったのは、男女ともに三重県だったのです。

画像はイメージです(Tony Alterさん撮影、Flickrより)

三重県を代表する人を道行く方に聞き込みをしてみると、「足立梨花さん」「西野カナさん」「浅尾美和さん」という答えが聞かれました。パッと思いつくのは、やはりキュートなだけではなくスリムな女性が多いようです。

有名人のように、ダイエットなど美意識に高い方が多いのでしょうか?

県庁所在地の津市で50人の方に聞いてみると、ダイエットをしていないと答えたのが27人で、していると答えた23人を若干上回るという結果で、ダイエットは関係ないようです。

お酒を飲まないから?よく歩く土地柄だから?

「お酒を飲まないからでは?」と答えた方がおり、調べてみると三重県はアルコール消費量が全国42位と、お酒を飲まない土地柄のようです。

食と栄養のスペシャリスト名古屋文理栄養士専門学校の加藤治美先生によれば、「アルコールは風味が少ないため、おいしく飲むためにおつまみを食べる」とのことで、アルコール消費が少ないことは肥満の人が少ないことに関係はあるそうです。

しかし日本一消費量の多い東京都のBMI平均値を見てみると、男性35位、女性42位とむしろ肥満は少ない方で、消費量はあまり関係ないようです。

次に人口が最も多い四日市市で聞き込みをしてみると、「よく歩くからでは?」とのこと。犬の飼育数も日本一で、犬と一緒に歩く方が多いようです。

しかし平均歩数ランキングを見てみると、女性は5位ですが、男性は29位と半分以下で、こちらもあまり関係ないことがわかります。

こめ油を使うから?

桑名市で聞いてみると、「天ぷらでもなんでも、こめ油を使うからでは?」とのお答え。

こめ油とは一体なんなのか地元のスーパーで調べてみると、油売り場にこめ油はズラリ。入荷したらすぐに売り切れてしまうほどの主力商品だとのこと。

こめ油は米ぬかから抽出される植物油で、発祥は桑名市で江戸時代からあるのだとか。

再び加藤先生に伺ってみると、ビタミンEと言われるトコフェロールが多く含まれており、新陳代謝を高める効果があるのだそうです。

しかしなんと桑名市以外の三重県民はこめ油自体を知らないという結果に、一番有力と思われたこめ油も関係ないということになりました。

やはり県民性なのか?

そこで県民性研究のスペシャリスト、ナンバーワン戦略研究所の矢野新一さんにお聞きしました。

矢野さんによれば工業地帯である三重県で育った男性はヤンキー気質、女性はスケバン気質とのこと。

全国工業生産額が全国1位という結果も指摘しましたが、ヤンキー気質だとなぜ肥満が少ないんでしょうか?

矢野さんの見解によれば、ヤンキー気質の人は行動的な人が多くよく動くのだとか。

肥満の少ない原因が、まさかのヤンキー気質だったとは驚きですね。(ライター:神谷祐美)