国や文化が変われば、住宅の姿や形も変わってくる。中国も近年は経済が成長したことで高層マンションも増えているが、もともと中国の家屋はレンガ造りであることが一般的だったため、今でも小規模な地方都市ではレンガを積んで作られた家屋をごく普通に見かけることができる。(イメージ写真提供:123RF)

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 国や文化が変われば、住宅の姿や形も変わってくる。中国も近年は経済が成長したことで高層マンションも増えているが、もともと中国の家屋はレンガ造りであることが一般的だったため、今でも小規模な地方都市ではレンガを積んで作られた家屋をごく普通に見かけることができる。

 日本の場合、戸建て住宅は木造も多いが、中国からすれば日本の住宅はさまざまな意味で珍しく、目新しいもののようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本の住宅が世界でもっとも安全な理由」と題した記事を掲載し、日本の住宅建設について紹介した。

 記事はまず日本が地震大国であることを指摘したうえで、「住宅には安全性が求められる」と伝え、そのため日本では地震に弱いレンガ造りの住宅はあまりないと指摘した。続けて、近年の日本では木材と鉄骨を組み合わせた複合梁が使用されるケースが増えていることを指摘し、「柔軟性に富む木材と、強度の高い鉄骨を組み合わせることで家屋の安全性を強化し、住人の安全を最大限守ろうとしている」と紹介した。

 さらに、日本で実際に建てられた戸建て住宅ができあがるまでの流れを写真とともに紹介。地鎮祭からはじまり、基礎工事を行い、徐々に建物ができていく様子を1枚ずつ写真を掲載しているが、「日本人は非常に真面目であり、細かい点にまで気を配って工事を行っていることが分かる」、「日本の住宅は見た目が良いだけでなく、とても頑丈だ」などと伝えている。

 レンガ造りの家屋が多い中国では、大きな地震が発生するたびに倒壊した家屋の下敷きになって死亡する人が少なくない。日本の家屋の頑丈さ、手抜きのない建築工事などについて、記事には多くの中国人ネットユーザーからコメントが寄せられており、「日本人の匠の精神には敬服させられる」、「日本人の仕事に対する責任ある態度はすばらしい」といった称賛の声のほか、「中国にも日本のような住宅があれば良いのに」、「人民の住環境はいつになったら改善するのか」など、すばらしい住環境で生活している日本人を羨む声もあった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)