看護師が教える!内臓脂肪を減少させる食べもの13選/神谷 直志
内臓脂肪が蓄積すると、メタボリックシンドロームになり、動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなりますので、内臓脂肪を減らすことは健康維持・増進のためには欠かすことができません。
内臓脂肪を減少させるための方法は運動だけではありません。食事からでも内臓脂肪を減少させることができるのです。内臓脂肪を減らせる食品をご紹介します!
肉や魚で内臓脂肪を減少!
内臓脂肪を減少させるための食品、まずは肉や魚類の中から、内臓脂肪を減少させることができる食品をご紹介します。
肉類や魚類はカロリーが高そうだし、脂質も多めだから、内臓脂肪を減少させるどころか内臓脂肪が蓄積しそうだと思うかもしれませんが、肉類や魚類の中には内臓脂肪を減少させる効果を期待できる食品があるのです。
1. 豚肉
内臓脂肪を減少させる肉類は、豚肉です。豚肉にはポークペプチドやカルニチン、ビタミンB群が含まれています。
ポークペプチドは血中のコレステロールを低下させ、脂肪酸を燃焼させる効果がありますので、内臓脂肪が蓄積しにくくなり、さらに既に蓄積している内臓脂肪を減少させてくれるのです。
カルニチンにも内臓脂肪を燃焼させて減らす作用がありますので、ダイエットに向いている栄養素と言われています。
そして、ビタミンB群は糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変えて、代謝を促進するビタミンですから、内臓脂肪を減少させることができるんです。
2. 青魚
イワシやサンマ、サバなどの青魚にはEPAという成分が含まれています。EPAは痩せホルモンと言われるGLP-1の分泌を促すことで、内臓脂肪を燃焼させることに役立っているんです。
野菜や果物などで内臓脂肪を減少!
肉や魚に続いて、内臓脂肪を減少させる野菜や果物をご紹介します。野菜や果物は、基本的に低カロリーですので、内臓脂肪を減少させるのに向いている食品が多いのですが、その中でもより減少させやすい食品を知っておきましょう。
3. トマト
内臓脂肪を減少させるには、トマトを食べましょう。トマトにはリコピンという抗酸化物質が豊富に含まれています。
このリコピンは悪玉コレステロールを減少させることで、内臓脂肪を蓄積しにくくする働きがあります。
4. キャベツ
キャベツには100gあたり1.8gと食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は脂肪分を吸着させ、排泄する働きがありますので、内臓脂肪が溜まりにくくなるのです。
また、食物繊維は水分を含んで膨張し、満腹感を得やすくするという効果がありますので、食べすぎを防止してカロリーを控えめにできますから、内臓脂肪を減少させることができます。
5. オレンジ
オレンジには、イノシトールというビタミン様物質が豊富に含まれています。イノシトールは別名『抗脂肪肝ビタミン』と呼ばれていて、肝臓への脂肪の蓄積を抑制し、血中のコレステロールを減少させる効果がありますので、内臓脂肪がつきにくくなるんです。
6. 大豆
大豆にも内臓脂肪を減少させる作用があります。大豆には、β-コングリシニンというタンパク質が含まれています。
このβ-コングリシニンは血液中の中性脂肪を減らすことで、内臓脂肪の減少させる効果があるのです。
飲み物やデザートで内臓脂肪を減少!
内臓脂肪は飲み物やデザートでも減少させることができます。内臓脂肪を減少させる飲み物を5つご紹介します!
7. 寒天
寒天は天草という海藻からできていますが、カロリーは100gあたりたったの3.1kcalと非常に低く、さらに成分のほとんどが食物繊維なんです。
そのため、どんなに食べても脂肪として蓄積する心配はありませんし、一緒に食べた脂肪分を吸着して排泄するので、血中のコレステロールを低下させ、内臓脂肪を減少させるのです。寒天はゼリーにして食べると良いでしょう!
8. ヨーグルト
ヨーグルトも内臓脂肪を減少させるにはオススメのデザート類になります。ただ、内臓脂肪を減少させるためにヨーグルトを食べるなら、その種類に気をつける必要があります。
内臓脂肪を燃焼させるためのヨーグルトは、「ガセリ菌SP株」という乳酸菌が入っているものを選びましょう。ガセリ菌SP株が入ったヨーグルトは、内臓脂肪を減少させるという研究結果があるんです。
ただ、「ガセリ菌SP株」が入っていないヨーグルトでも、腸内環境を整えて代謝をアップさせる効果はありますので、間接的に内臓脂肪を減少させることはできるでしょう。
9. 低脂肪乳
まずは低脂肪乳です。低脂肪乳にはカルシウムがたっぷり含まれていますので、低脂肪乳を飲むと血中のカルシウム濃度が上昇します。
カルシウム濃度が上昇すると、脂肪の分解を抑制する副甲状腺ホルモンの働きが弱くなりますので、内臓脂肪が燃焼しやすくなるのです。
10. ローズヒップティー
ローズヒップティーには、ハーブティーの代表とも言える飲み物ですよね。ローズヒップティーには、ティリロサイドというポリフェノールが含まれています。
このティリロサイドは、内臓脂肪を燃焼させる作用がありますので、ローズヒップティーを飲めば、内臓脂肪を減少させることができるんです。
11. コーヒー
コーヒーにはカフェインとポリフェノールであるクロロゲン酸が含まれていますが、カフェインとクロロゲン酸は脂肪細胞の代謝を促進しますので、内臓脂肪を減少させることができます。
12. 杜仲茶
杜仲茶はダイエットに向いているお茶として有名ですよね。杜仲茶には、ゲニポシド酸という成分が含まれています。ゲニポシド酸は、血液中の脂質や内臓脂肪を分解し、燃焼させる効果がありますので、内臓脂肪を減少させることができます。
脂肪分が多い食事をする時は、杜仲茶を飲みながら食事をすると、内臓脂肪の蓄積を防ぐことができますよ!
13. お酢
お酢に含まれる酢酸には内臓脂肪を燃焼させる効果があります。そして、お酢の中でもきび酢にはオクタコサノールという成分が含まれているんです。
このオクタコサノールにも内臓脂肪を燃焼させる効果がありますので、きび酢はダブルの効果で内臓脂肪を減少させることができるんです。
きび酢はソーダ割りにしたり、水やお湯で割ってサワードリンクとして飲むと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?内臓脂肪を減少させる方法といえば、有酸素運動が真っ先に思い浮かびますが、特定の食品を食べることでも内臓脂肪を減少させることができるのです。
運動が苦手という人や忙しくて運動する時間が取れないという人は、ご紹介した食品を積極的に食べて、内臓脂肪を減少させ、健康増進に励みましょう!