INSIGHT NOW! 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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今日、11月18日は「いい家の日」です。

株式会社アサツーディ・ケイの「ADK不動産プロジェクト」が住宅市場のさらなる活性化を願い制定しました。多くの人に「自分にとって本当にいい家とは何か」を考えてもらうきっかけを作るとともに、住宅について関心を持ってもらうのが目的だそうです。

「家」で思い出すのは、ローラ・インガルス・ワイルダーの「大草原の小さな家」シリーズです。

アメリカで人気のテレビドラマにもなった一人の少女の目から見たアメリカの西部開拓物語ですが、この中で印象的なのが「自分たちで家を建てる」ということでした。両親と娘三人のこの一家は、何もない大草原を何日も幌馬車で進んでいき、ある日突然父さんが「ここに、われわれの家を建てよう」と言います。そしてその足で丸太を伐り出しに行くのです!

主人公ローラの父さんは、「家の大きさを、土の上に歩幅ではかり、その長方形の長いふたつの辺にそって、あさい小さいみぞをシャベルでほる。そのみぞの中に、いちばん太い丸太を一本ずつ、ころがしこむ。この丸太は、家をささえなければならないので、がっしりした、がんじょうな丸太をつかった。これが、土台。」(講談社文庫「大草原の小さな家」より一部抜粋)この後ずっと少女の目から見た父さんが丸太小屋を建てる様子が描かれるのですが、そのたくましさと言ったら現代人の想像をはるかに超えています。

今は、自分で家を建てる人はほとんどいませんし、建てることができる人も限られているでしょう。多くの人にとっては、家は自分で持つものでさえなく、借りるものでもあります。手作りの丸太小屋も家だし、毎月家賃を払って住んでいるマンションやアパートももちろん家です。都心の高層マンションも、田舎の古びた一軒家も、気に入って住んでいる人にはもちろんいい家です。

「大草原の小さな家」の「家」は原題では“HOUSE”なのですが、内容は、過酷な環境で助け合って楽しく暮らす家族を描いた“HOME”の物語です。「自分にとって本当にいい家」というのは、いい“HOME”があってこそのいい“HOUSE”ということなのかもしれません。