福知山成美vs京都外大西
勝利のリズムを作った1番打者
森下リズム(福知山成美)
8回、京都外大西の二番手で登板していた中津秀太(1年)に一発を浴びて同点に追いつかれた福知山成美。だがその裏、二死二塁とチャンスを作ると、1番・森下リズム(2年)がライト前へ落とすタイムリーを放ちこれが決勝点となった。
「落ちてくれという気持ちでした」と打った瞬間に願った森下リズム。夏場に右打ちを意識した練習をしてきたことが大事な場面で生きた。この試合では2回の第2打席で頭部に死球を受けて心配されたが、これが逆に流れを引き寄せたのかもしれない。4回には2番・笹原大虎(2年)の犠牲フライへと繋がる送りバントを決め、6回には勝ち越しとなるタイムリーを放った。その後再び追いつかれて決勝打が消滅したが、もう一度決勝打を放つ機会が訪れた。50メートル5秒9の俊足を生かし盗塁も二つ成功させた。名前の通り、チームに勝利のリズムを作った1番打者に今後も注目だ。
敗れた京都外大西だが、1回戦(京都成章戦)の3本塁打に続きこの日も2発を放った。上羽功晃監督も打力には自信を持っている。それだけに4失策が全て失点に繋がったのが痛かった。「見ての通りキャッチボールという基本の部分で課題がある」と肩を落とした指揮官。1番・福尾僚祐(2年)や2番・緒方理貢(2年)など潜在能力が高い選手が揃っているだけに、一冬で徹底的に基本を鍛え直して、夏を目指す。
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