iPad ProとSurface Pro 3詳細比較。ハードは意外にも好勝負、今後のiOSとアプリの舵取りが課題に
こうした観点から、iPad ProとSurface Pro 3の仕様を比較してみました。ご覧ください。
【ギャラリー】iPad Pro実機ギャラリー (40枚)
iPad Pro
Surface Pro 3画面解像度2732×2048(4:3)2160 x 1440 (3:2)画面サイズ12.9インチ12インチペン入力Apple Pencil
(別売り99ドル、筆圧+傾き検知)本体付属 Surface Pen
(N-Trigデジタイザペン、筆圧感知)プロセッサApple A9X (+ M9モーションプロセッサ)インテル Core i3 / i5 / i7 (Haswell, 2コア)GPU
A9X内蔵(PowerVR Series7 XTベース?)
Intel HD Graphics 4200 (Core i3) /4400 (Core i5) /5000 (Core i7)メモリ非公開(4GB?)4GB (〜128GB) / 8GB (256GB〜)ストレージ32 or 128GB64GB (Core i3)128GB or 256GB (Core i5)
256GB or 512GB (Core i7)ワイヤレス
802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz、最高866Mbps)、Bluetooth 4.2、LTE(Wi-Fi+Cellularモデル)
802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz、最高866Mbps)、Bluetooth 4.0ポート類Lightning
Smart Connector(Smart Keyboard接続用)
ヘッドセット端子
ミニDisplayPort×1 (複数ディスプレイ対応)
マイクロSDスロット
ヘッドセット端子
Cover Portカメラ・スピーカー前面1.2MP / 背面8MP
ステレオスピーカー(ユニット4基、2ウェイ)前面5MP / 背面5MP
Dolby sound ステレオスピーカーバッテリー駆動時間最大10時間(Wi‑Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生時)〜9時間(ウェブブラウズ)OSiOS 9Windows 10
(Core i3モデルはWindows 8.1)スタンド固定外付(Smart Keyboardや各種アクセサリ)多段階(本体側にKickstand搭載)本体寸法305.7×220.3×6.9mm292.1 x 201.4 x 9.1mm重量713g(Wi-Fi版)、723g(Wi-Fi+Cellular版)800g価格
799ドル(32GB版)
949ドル(128GB Wi-Fi版)
1079ドル(128GB Wi-Fi+Cellular版)
※米国Apple Store価格
税込11万1024円 (Core i3, 4GB RAM, 64GB SSD)
〜税込21万4704円( Core i7, 8GB RAM, 512GB SSD)
※国内マイクロソフトストア価格、2015年9月10日現在
ざっと見て目立つのは、iPad Proの画面解像度の高さ、そして画面と本体の大きさでしょう。アップル側もデモなどで巨大感を演出していますが、「Surface Pro 3以上に大きい」と聞くと、これまでとは違った印象を持たれる方もいると思います。
そして気になるのは価格でしょう。iPad Proはまだ米国価格しか出ていませんが、iPhone 6sのレートである1ドル=120円換算では、32GB版モデルでも税込だと10万円を超えるかも? という気配。さらにSurface Proがペン込みの価格、Apple Pencilは別売りで99ドルといった点を考えると、体感価格ではほぼ同格となりそうです。
ちなみにキーボードカバーですが、iPad Pro用Smart Keyboardは169ドルに対し、Surface Pro 3用が直販で1万6934円。両方ともそもそも高価ですが、こちらもiPad Proのほうが高価となりそう。
こうして見ると、iPad ProはiOSデバイスとしては異例なほど高価な機体であることもわかります。
速度に関しては、iPad Proが搭載するA9Xの性能が不明なため、発売後の評価待ちといったところ。しかし少なくとも、高速性に定評あるAir 2より高速なのはほぼ間違いないでしょうから、あまり大きな不安点とはならないと思われます(もちろん、コストパフォーマンス的な観点からは別ですが)。アップルは発表イベントで、「過去一年間に販売されたPCのうち80%はiPad Proより遅い」と表現していました。
となると、当然ながら焦点となってくるのが、アプリ側でどれだけのことができるのか、という視点。
Surface Pro 3は当然ながらクリエイター向けのWindowsアプリが動作するわけですが、現状のiOS(iPad)用のクリエイター向けアプリは、従来のiOSデバイスに合わせて「操作性や応答性は高いけれど、機能的にはあえて限定する」という方針で作られているためです。
iOS 9ではSlide OverとSplit Viewという画面分割機能による画面表示レベルからのマルチタスクを大きくアピールします(後者のほうが高機能。詳細は発表時記事を参照ください)。
速報:iOS 9で iPadが画面分割マルチタスク対応。要 iPad Air 2以降
またiPad Proはこれらを強く意識して設計されており、2732×2048ドット(横長時)というこれまで聞いたことがない液晶パネル解像度にしても「iPad(Retina)の縦長状態(1536×2048ドット)を横にほぼ2つ並べられるから」という旨の発言が出ています。
こうした状況から、当面はSplit Viewなどを活かした「iPad Air×2台分+α」的な使われ方をアピールするでしょうが、おそらく発売後にかけて「これだけのハードウェア価格に見合う機能を持ったiOSアプリが欲しい」という声は出てくるものと思われます。
Windows 10は大きな戦略として(デバイスの大きさを問わずに動作する)ユニバーサルアプリの普及を進めていますが、アップル側でも、それこそiPad Proと歩調を合わせて、「iOSとOS Xのユニバーサルアプリ化導入」の噂は根強く出ています。
iPad Air 2登場時あたりから「これだけハードが高速であれば、そろそろフル機能のPhotoshopなどが動いてもいいのでは」という声は上がっていたわけですが、そうした意見がiPad Proの登場でより強くなることは間違いない傾向。本体価格がSurface Pro 3、ひいてはMacBookシリーズに近くなるからには当然の要求とも言えます。
ともあれ、iPad Proの(業務用機としての)コストパフォーマンスは、ハードウェア的な装備のみならず、こうしたクリエイター向けアプリの充実に左右されることは間違い有りません。それが現状のように、OS Xとは一線を保った方針継続か、ユニバーサルアプリ的な融合路線かはともかくとしても、このあたりの「iOS従来路線とのズレ解消」は、iPad Proの評価のみならず、今後のiOSの進化にも大きく関連するテーマであることは間違いなさそうです。
ともすればiPad Proは、「iOSに対するパンドラの箱」なのかもしれません。
なお、iPad Proについて詳しくは、下記の関連記事を参照ください。
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