【秋季兵庫県大会】報徳学園、東洋大姫路、滝川第二など強豪ひしめくブロックも！他、注目校一挙紹介！
今年、兵庫県は33年ぶりに選抜出場を逃した。甲子園球場がある兵庫県にとって、この結果は屈辱的なものとなった。2年ぶりの選抜出場を目指して始まる県大会。この秋も、強豪校が各ブロックに散らばっており、大会序盤から熱い戦いが期待できそうだ。今回はこの秋に盛り上げてくれそうな注目校を紹介していきたい。
報徳学園、東洋大姫路、滝川第二の強豪私学が集まった熾烈なブロック報徳学園は下級生の時から主戦投手として投げていた主島 大虎、また右腕・中本 光紀もおり、この二枚看板は強力だ。この夏は3年生主体のチームだったため、実力的には未知数なチームだが、やはり今秋も有力校として注目されるだろう。初戦の相手は東洋大姫路と川西緑台の勝者に決まり、盛り上がりを見せている。
友井 寛人（滝川第二）
東洋大姫路は1年生野手・森田 陽太を中心に打力強化を進めてきた。またこのブロックで面白いのは須磨翔風。春4強、夏8強の原動力となった大型右腕・才木 浩人は、藤浪 晋太郎（阪神）と似たスリークォーター気味のフォームから、140キロ前後の速球で圧倒する。強豪校を抑える投球術を習得できるか、注目をしていきたい。
同ブロック、夏優勝の滝川第二は、友井 寛人、塩本 周平の140キロ右腕2人が残っているのが大きい。ともにゲームメイクができるので、あとは打線の強化が夏春と二季連続甲子園出場のカギとなるだろう。
県立伊丹、東播磨、夢前などの実力ある公立校が揃ったブロックこのブロックは公立校の注目校が多い。私学のような個人の能力の高さはないが、安定した試合運びができる学校が多い。
まとまりという点では県立伊丹が注目される。この夏はベスト16まで勝ち上がり、さらにこの秋のブロック予選では3連勝で、敗者復活戦を経験することなく県大会まで勝ち上がっており、チーム力が高い。初戦は、加古川北を強豪校に育て上げ、2014年春から赴任した福村 順一監督率いる東播磨と市立西宮の勝者との対戦となった。この2校もどちらも力のある公立校で、注目の一戦になりそうだ。
また伝統校・市川と夏ベスト32の高砂との対決も注目だ。強豪・神港学園は、松陽と夢前の勝者と対戦。夢前はこの春、県大会出場を決め、秋も市川に2対1で競り勝ち県大会出場を決めるなど、着実に力をつけてきている学校だ。春季大会予選の福崎戦（試合レポート）を見た時、ハマったときの爆発力が恐ろしい学校だと思ったが、県大会でもその力を発揮できれば面白いだろう。
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[page_break:神戸国際大附は前評判通りの実力を発揮できるか？]神戸国際大附は前評判通りの実力を発揮できるか？東郷 太亮（神戸国際大附）
このブロックの注目は春季近畿大会優勝を果たした神戸国際大附。初戦は須磨学園と対決する。神戸国際大附は投手、野手ともに人材が揃っている。投手陣では本格派左腕・東郷 太亮、打線では夏の兵庫大会・淡路戦で特大本塁打を放った小原 良大や、敷名 丈弘、妹尾 克哉など前チームから出場している選手が多い。個人の能力の高さは県内トップクラスで、注目チームになるだろう。2年連続の甲子園出場を逃した悔しさをこの秋の舞台で晴らすことができるか。
また夏ベスト32の六甲アイランドは尼崎工と西宮今津の勝者と対戦する。そして伝統校・明石は飾磨工との対戦が決まった。このブロックは公立校が目立つ。春の躍進を期待させるような学校が現れるか注目だ。
夏準優勝の明石商を社、市立尼崎が追うこのブロックも有力校が揃っている。春季県大会準優勝の社は浜坂と仁川学院の勝者と対戦。前のチームは3年生中心だっただけに、今年のチーム力は非常に未知数だが、ブロック予選でも3連勝で勝ち上がってきたようにやはり力があるチームとして注目されるだろう。
この夏準優勝の明石商は吉高 壮、山崎 伊織と2人の好投手が残る。あと一歩で甲子園を逃した悔しさを糧にすることができるか。この秋こそ甲子園を狙うチャンスだけに、初戦の神崎戦からその戦いぶりに注目だ。毎年粘り強いチームを育て上げる市立尼崎は有馬と北摂三田の勝者と対戦する。また夏16強の科学技術とベスト8の津名の対決も注目だ。
それぞれのブロックに有力校が集まり、序盤から好カードがあり手に汗握る熱い戦いが期待できそうだ。昨年、兵庫県は選抜出場を逃したが、レベルが高い学校が多く、県大会決勝まで勝ち上がった学校はその雪辱を果たす期待が十分に持てるだろう。
（文＝河嶋 宗一）
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