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 SKE48松井玲奈(24)の卒業を巡り、「彼女はつくづく、持ってない」という声がメディア関係者の間でささやかれている。8月31日の卒業公演を持って、7年間のグループ活動を終えた松井だが、同じタイミングで勃発した運営サイドの脱税報道に、話題を食われつつあるのが原因のようだ。

 松井はかねてより運営サイドに卒業の意向を伝えており、ようやくOKをもらったのが、今年3月に選抜総選挙の辞退を表明したタイミングだった。

「やはり初期からSKEを牽引してきたのは、松井珠理奈(18)との“W松井”だったことはれっきとした事実で、運営から何度も説得をされていたようです。そして6月10日付の『日刊スポーツ』で、ようやく本人も卒業を公に発表することができた。なのに、この時にもAKBメンバーのスキャンダルの“火消し”のような扱いとなってしまいました」(週刊誌記者)

柏木、手越の熱愛報道に話題をさらわれた

 松井の卒業が公になった当日。マスコミ関係者は翌日発売の『週刊文春』(文藝春秋)に掲載された、AKB48・柏木由紀(24)とNEWS・手越祐也(27)の「ラブラブ写真」で大騒ぎとなっていた。

柏木は報道当初から一貫してスルー対応を続けているが、松井の卒業発表は完全に柏木のスキャンダルに“食われた”かっこうとなってしまったのだ。

「松井は報道当日、ニッポン放送の『AKB48のオールナイトニッポン』で自ら卒業を語り、ラジオ局内で記者会見も行っていましたが、詰めかけた記者たちは柏木と手越の写真が掲載された『週刊文春』の記事を回し読みして時間をつぶしていた。現場の興味は、完全に松井よりも柏木へ向かってしまっていましたよ」(前出の週刊誌記者)

 そして松井は8月29、30日に愛知・豊田スタジアムで卒業コンサートを行い、8月31日の劇場公演をもって、SKEを完全に卒業した。

「しかし翌9月1日には、運営会社AKSが税務調査を受け、3年で5億円の申告漏れを指摘されていたことが一斉に報じられました。メンバーの家賃や旅行代の立替え、また歯の矯正費などが計上されていたことは、ネット上でも物議を醸しています。第一報は通信社の配信記事によるもので、AKBのスキャンダルを好まない一般メディアも詳細を報道せざるを得なかった。ある出版社の記者は、松井の卒業そっちのけで、認められなかった経費に『整形代』が含まれているかどうかを取材していました」(テレビ局関係者)

 SKEの立役者で、かつファンだけでなくメンバーからも慕われる松井は、“努力の人”とさえ呼ばれる。それなのに、一世一代の晴れ舞台が立て続けにスキャンダルとバッティング。まさにふんだり蹴ったりだ。

 さらに前出のテレビ局関係者は、今回の卒業公演が「人気凋落の裏付けとなった」と続ける。

「卒業公演に関しても満員御礼とは決して言えない状況で、特に8月29日の公演は、キャパシティ45,000席の半分近くが空席状態でした。さすがに取材に訪れていたメディア関係者も『これはニュースにはできないね』とささやき合っていました」(同関係者)

 スキャンダルに“食われて”しまっただけでなく、自ら、そしてグループ全体の凋落さえも露呈してしまった松井の卒業。しかし、かねてからの夢だったという“女優転身”が実現しつつある現状には、希望を抱いてほしいと思う。

(取材・文/一樹守)