プレーに緩急をつけ、ゴールを奪った本田「正直入るとは思わなかった」

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 ロシア・ワールドカップ アジア2次予選が3日に行われ、日本代表とカンボジア代表が対戦した。試合はFW本田圭佑、DF吉田麻也、MF香川真司が得点を奪い、日本が3−0で快勝を収めている。

 試合後、記者団の取材に応じた本田は、3−0での勝利について「結果と内容は別物」と一言。「結果に関しては当然勝ったことは評価されるべき」と、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督体制下で初めて収めた公式戦の白星に価値があるとした。一方で、「もう少し点が取れたと思うし、取り方に関してもチャンスの作り方に関しても当然まだまだだなというのが率直な感想ですね」と、物足りなさを感じたという。

 引かれた相手に対してはペナルティエリア手前の両サイドを上手く使い、相手DFを揺さぶる必要があると述べた本田。崩しの部分については、「できたところとまだまだだなというところが今日は見られたんじゃないかな。こういう練習はそんなに多くやってないんで、当然まだまだってところは理解できる」と良かった面もあれば、更に向上できる部分もあると語った。

 続けて「それぞれの所属チームがそんなに相手を圧倒するチームではないんで、当然パッと集まってコミュニケーションは取ったものの、いざこういう大事な試合でやってみて、何もかもが上手くいくわけではないのは分かっている。でもやっぱりもっと理想は追求していかなければいけないし、満足してはいけないなと感じています」と押し込んだ展開でのプレーに課題が残ったことを明かしている。

 決勝点となったミドルシュートについては「正直入るとは思わなかった」と自身のゴールに驚きつつ、「緩急の一つなんだと思うんですよね。あれが(弾かれて)セカントボールを詰めるでも良かったと思うし。結局、点を取りたいオーラが出た時って、日本代表はこういう相手に対して、(クロスを)上げられるときに上げるとか、いけそうなときにいっておけっていう一点張りになりつつあるんでね」と、これまでチーム全体が安易に同じようなプレーを繰り返していたと分析した。

 この試合ではその先を目指してチャレンジする場面もあり、「いろいろなことをやってみるという部分が足りないところではあるんで、(今日は)トライしていたとは思います。それでも3点は物足りないですね」と、トライする姿勢は良かったと話しながらも、改めて結果に不満が残ったようだ。

 日本代表は、8日にイランの首都テヘランにあるアザディ・スタジアムでアフガニスタン代表と対戦する。