長友、本田と右のタテ関係構築か…「圭佑とだったら絶対うまくやれる」と自信
文=元川悦子
6月1日から千葉県内で行われてきた欧州組代表合宿も7日に終了。長谷部誠(フランクフルト)ら12人の選手たちは8日午前、11日に行なわれるイラク戦の会場地である横浜へ移動。国内組13人も合流し、ようやく25人全員が揃った。「(ヴァイッド・ハリルホジッチ)監督は8日からは完全に別物と考えている」と日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長も言うように、いよいよ真剣勝負を踏まえた臨戦態勢に入ったと考えていい。
その初日ということで、チーム全体の雰囲気が大いに注目された。トレーニングは開始予定の17時ちょうどに始まり、指揮官は12分弱のミーティングを実施。本番に向けて士気を高めた。代表初招集の丹羽大輝(ガンバ大阪)は「この前の国内合宿と大きな変化はなく、2試合をしっかり2勝して終わろうという話だった」と監督の思惑を代弁していた。
練習は3グループに分かれて進んだ。右太もも負傷で別メニューを強いられた川又堅碁(名古屋グランパス)と出場停止で前日の松本山雅FC戦に出なかった森重真人(FC東京)を除く国内組フィールドプレーヤー8人は24分間のランニングと入念なストレッチだけで回復に努めた。欧州組12人と森重は14分間走の後、4人1組のクサビの動きを入れながらのパス&ゴー、ミニゴール4つを使った6対6を6分×2という流れで進み、森重はそこから心肺機能の計測へ。その他のメンバーはシュートやFK練習に取り組んだ。
岡崎慎司(マインツ)までもがFKに参加しメディア関係者を驚かせたが、「監督に呼ばれたけど、蹴った限りでは(実際にやる)可能性は低いと思います」と苦笑。キッカーはこれまで通り、本田圭佑(ミラン)がメインになりそうだ。残るGK4人はサーキットトレーニングを組み込みながらのキャッチングなど複数の練習にトライ。相当な追い込みに川島永嗣(スタンダール・リエージュ)らも疲労困憊の様子だった。
全ての練習が19時に終了。この日からハリルホジッチ監督の要望によって、取材ゾーンに出てくる選手が制限されることになった。8日は8人が姿を現し、長友佑都(インテル)も新体制での国際試合に向けて一気にギアを上げたという。
「3月の2試合を見て、監督が戦術や戦い方を変えていくと思った。練習やミーティングから監督の考えっていうのを僕たちがしっかりと共有してないと試合の中でバタバタしちゃうと。ホントに理解する能力がすごい求められてる」と、長友はハリルホジッチ流を率先して実践していこうとしている。
今回の長友は内田篤人(シャルケ)不在の右サイドバックで起用される可能性も大いにある。5日のクロス&シュート練習でも実際に右に入っていた。その場合、本田と右のタテ関係を形成することになる。これは2人が日本代表入りして初めての出来事だ。
「確かに圭佑とタテ関係でやるのは初めて。ただ、僕自身にとって圭佑はすごいやりやすいプレーヤーだし、ホントに僕の特徴を分かっていて、すごい生かしてくれる選手。圭佑とだったらタテ組んでも絶対うまくやれると思うし、僕が彼の能力を生かしてあげられるようなプレーを意識していきたいです」
「イタリアでも連絡を取ったり、食事をしたりして、お互いの考え方やこれからの自分たちの成長を話し合ってるから、彼の考え方を僕は分かるし、共有もできている。同じチームでより近くなればなるほど、生かしていけるんじゃないかと思ってます」と長友自身、本田との新たな関係構築を楽しみにしているようだ。
ザックジャパン時代は長友と香川真司(ドルトムント)の左のタテ関係か「日本の生命線」と言われたが、ハリルホジッチ監督率いる新生・日本代表では右が日本の生命線になる可能性も高い。もちろん内田という実績ある右サイドバックもいるだけに、彼ら2人が恒常的にタテ関係に位置するとは限らないが、新たなオプションは必ずチームの力になるはず。そういう意味でも、イラク戦ではぜひとも長友の右サイドでのプレーを見てみたい。
6月1日から千葉県内で行われてきた欧州組代表合宿も7日に終了。長谷部誠(フランクフルト)ら12人の選手たちは8日午前、11日に行なわれるイラク戦の会場地である横浜へ移動。国内組13人も合流し、ようやく25人全員が揃った。「(ヴァイッド・ハリルホジッチ)監督は8日からは完全に別物と考えている」と日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長も言うように、いよいよ真剣勝負を踏まえた臨戦態勢に入ったと考えていい。
練習は3グループに分かれて進んだ。右太もも負傷で別メニューを強いられた川又堅碁(名古屋グランパス)と出場停止で前日の松本山雅FC戦に出なかった森重真人(FC東京)を除く国内組フィールドプレーヤー8人は24分間のランニングと入念なストレッチだけで回復に努めた。欧州組12人と森重は14分間走の後、4人1組のクサビの動きを入れながらのパス&ゴー、ミニゴール4つを使った6対6を6分×2という流れで進み、森重はそこから心肺機能の計測へ。その他のメンバーはシュートやFK練習に取り組んだ。
岡崎慎司(マインツ)までもがFKに参加しメディア関係者を驚かせたが、「監督に呼ばれたけど、蹴った限りでは(実際にやる)可能性は低いと思います」と苦笑。キッカーはこれまで通り、本田圭佑(ミラン)がメインになりそうだ。残るGK4人はサーキットトレーニングを組み込みながらのキャッチングなど複数の練習にトライ。相当な追い込みに川島永嗣(スタンダール・リエージュ)らも疲労困憊の様子だった。
全ての練習が19時に終了。この日からハリルホジッチ監督の要望によって、取材ゾーンに出てくる選手が制限されることになった。8日は8人が姿を現し、長友佑都(インテル)も新体制での国際試合に向けて一気にギアを上げたという。
「3月の2試合を見て、監督が戦術や戦い方を変えていくと思った。練習やミーティングから監督の考えっていうのを僕たちがしっかりと共有してないと試合の中でバタバタしちゃうと。ホントに理解する能力がすごい求められてる」と、長友はハリルホジッチ流を率先して実践していこうとしている。
今回の長友は内田篤人(シャルケ)不在の右サイドバックで起用される可能性も大いにある。5日のクロス&シュート練習でも実際に右に入っていた。その場合、本田と右のタテ関係を形成することになる。これは2人が日本代表入りして初めての出来事だ。
「確かに圭佑とタテ関係でやるのは初めて。ただ、僕自身にとって圭佑はすごいやりやすいプレーヤーだし、ホントに僕の特徴を分かっていて、すごい生かしてくれる選手。圭佑とだったらタテ組んでも絶対うまくやれると思うし、僕が彼の能力を生かしてあげられるようなプレーを意識していきたいです」
「イタリアでも連絡を取ったり、食事をしたりして、お互いの考え方やこれからの自分たちの成長を話し合ってるから、彼の考え方を僕は分かるし、共有もできている。同じチームでより近くなればなるほど、生かしていけるんじゃないかと思ってます」と長友自身、本田との新たな関係構築を楽しみにしているようだ。
ザックジャパン時代は長友と香川真司(ドルトムント)の左のタテ関係か「日本の生命線」と言われたが、ハリルホジッチ監督率いる新生・日本代表では右が日本の生命線になる可能性も高い。もちろん内田という実績ある右サイドバックもいるだけに、彼ら2人が恒常的にタテ関係に位置するとは限らないが、新たなオプションは必ずチームの力になるはず。そういう意味でも、イラク戦ではぜひとも長友の右サイドでのプレーを見てみたい。