ハリウッドの映画会社が映画音楽をリサイクルしすぎていると米音楽家連盟がコロンビア・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズ、ユニバーサル・スタジオ、20世紀FOX、ディズニー、ワーナー・ブラザースを相手に訴訟を起こしたとDeadlineなどが報じた。

 それによると、映画のために録音されている音楽は、その曲がもともと作曲された映画以外に使用してはならないという2010年の団体協約があるとのこと。1960年からの映画音楽が対象らしく、この協約は2013年に期間が延長され、今年の4月までカバーされていたという。

 しかし、映画『タイタニック』の音楽が1分10秒、『Black & White/ブラック & ホワイト』で使用されていたほか、『最後の猿の惑星』の音楽が35秒間、『アルゴ』に使われたりしていたそう。訴状によると、『ダイ・ハード』『特攻大作戦』『JAWS/ジョーズ』『未知との遭遇』『ベスト・キッド』『ボーン・アイデンティティー』などの曲も再利用されていたという。

 2010年の協約には、例外も記されているが、その場合でも何らかの支払いが発生することになっているらしい。連盟側は契約違反による損害賠償の支払いを求めている。(澤田理沙)