都内で大量の劣化ウラン発見
安全上の問題はなし
【ライブドア・ニュース 10日 東京】 − 独シーメンス社のコバルト照射装置に使われていた核燃料物質の劣化ウランが先月、福島県郡山市の病院の地下倉庫で見つかった問題を受けて、同社の製品を輸入販売するシーメンス旭メディテック社(本社・東京都品川区)が社内調査を行ったところ、さらに約250キロ(推定)の劣化ウランが東京都江東区の倉庫で見つかったことが、10日までに分かった。メディテック社から報告を受けた文部科学省は現地調査を行い、安全上の問題はないと判断した。しかし原子炉等規制法に基づく劣化ウランの使用許可申請は出されていなかった。
同省によると、発見されたのはコバルト照射装置の遮へい体に使われていた3個で、鋼製の貯蔵箱に入れて保管されていた。線量は遮へい体の表面で最大0.08-0.09マイクロシーベルト/時、貯蔵箱の表面は最大0.03-0.04マイクロシーベルト/時で、安全上の問題はないレベルだった。昭和40年代に輸入されたものと見られ、同省はメディテック社に早急に許可申請し、今後は核燃料物質の管理を徹底するよう求めた。
同社によると、装置1台当たりの劣化ウランは約85キロ。同時期に同種装置を5台輸入しており、まだ1台が行方不明のため引き続き調査しているという。【了】
ライブドア・ニュース 小木曽浩介記者
【ライブドア・ニュース 10日 東京】 − 独シーメンス社のコバルト照射装置に使われていた核燃料物質の劣化ウランが先月、福島県郡山市の病院の地下倉庫で見つかった問題を受けて、同社の製品を輸入販売するシーメンス旭メディテック社(本社・東京都品川区)が社内調査を行ったところ、さらに約250キロ(推定)の劣化ウランが東京都江東区の倉庫で見つかったことが、10日までに分かった。メディテック社から報告を受けた文部科学省は現地調査を行い、安全上の問題はないと判断した。しかし原子炉等規制法に基づく劣化ウランの使用許可申請は出されていなかった。
同社によると、装置1台当たりの劣化ウランは約85キロ。同時期に同種装置を5台輸入しており、まだ1台が行方不明のため引き続き調査しているという。【了】
ライブドア・ニュース 小木曽浩介記者