電子情報技術産業協会(本部・東京都千代田区、小野寺正会長)が7日に発表した11月の携帯電話とPHSの契約者数まとめによれば、新規契約から解約数を引いた純増数で、NTTドコモが創業以来初めて減少に転じた。

 純増数は、auとツーカーの2ブランドを持つKDDIが32万4900件。ソフトバンクは6万8700件。ドコモは1万7500件のマイナスとなった。

 契約減は、NTTドコモが自動車電話サービスを開始した1992年の創業以来初めてのこと。携帯電話会社を変更しても継続して同じ番号が使用できるナンバーポータビリティー制度が10月24日から始まり、auを擁するKDDIに顧客が流出したことに加え、新機種の出揃いがauに遅れを取ったことが大きな要因とドコモでは見ている。

 2006年11月末までの携帯電話の累計契約数は9445万3700件で、そのうちNTTドコモが5212万6200件と全体のシェアでは依然として55%以上を保っている。KDDIは2692万8000件、ソフトバンクは1539万9500件。

 PHS最大手ウィルコムは、2万4700件の純増だった。【了】