12日、NTTドコモが発表した「903i」シリーズなど全14機種(撮影:吉川忠行)

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NTTドコモ<9437>は12日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開いた新モデル発表会で、フラグシップモデルの「903i」シリーズなど全14機種を発表した。同社の夏野剛・執行役員は「ドコモはMNP(番号ポータビリティー制度)に攻めの姿勢で臨む。私どものラインナップが(他社と比べて)最も競争力があり、これまでで一番自信がある」とコメントに力を込めた。

 「903i」シリーズ11機種すべてが「着うたフル」に対応。うち5機種で、定額制の音楽配信サービス「ナップスター」が利用できる。ナップスターの定額制音楽配信サービスは今月3日からサービスが開始されたもので、月額1980円で150万曲をダウンロードし、携帯端末に転送することが可能。ただし、音質については「前より向上した」と述べるにとどまり、「ユーザーニーズがそれほど高くない」ことから、auのような音質向上策は取っていないとした。

 また、iアプリのプログラム領域が1MBまで拡大したのに加え、外部メモリにもデータ保存することにより、数10MBの大容量iアプリを利用できるようにするなど、エンターテインメント機能の幅を拡張した。その他、「903i」シリーズ全機種でドコモクレジットサービス「DCMX」のiアプリをプリインストールし、「おサイフケータイ」のICメモリ容量を3倍に増やすなど、ライフキット(生活に役立つ道具)としての機能も向上させた。

 会見の最後に夏野氏は、他社とのサービス比較を展開。「ほどんど負けているところがないでしょう。携帯は機能が増えているので買うときにすべての機能を確認するのは難しいが、ドコモの携帯は買って損しない」と、機能の充実ぶりを強調。また、「発表した14機種にこれから発表する『7シリーズ』を加えると、20機種以上になる」と、端末のバリエーションでも他社を圧倒する姿勢を見せ、今月24日に始まるMNPを強く意識していた。【了】

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