今季のホンダレーシングチームの陣容を披露した体制発表記者会見。右端のエンジンは、ホンダのF1新型マシンに搭載される2.4リットルV型8気筒エンジン「RA806E」。右から5人目は福井威夫社長、手前右端は和田康裕エグゼクティブアドバイザー(撮影:吉川忠行)

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ホンダ<7267>は20日、東京都港区の東京プリンスホテルで「2006ホンダレーシング体制発表記者会見」を行い、4輪、2輪部門の今季の陣容を発表した。38年ぶりに単独参戦する自動車F1世界選手権シリーズでは、「Honda Racing F1 Team」として早い時期の1勝を目指す。和田康裕エグゼクティブアドバイザーは「新型マシンのテスト走行は予定通り。エンジンも車体もほぼ望んだレベル」と、仕上がりに手応えを見せた。

 今季のホンダの新型マシン「RA106」は、新レギュレーションの2.4リットルV型8気筒エンジン「RA806E」を搭載。車体について、同チームのニック・フライCEOは「基本フォルムから空力面を向上させた」といい、課題だった空力性能を大幅に改善した。正ドライバーは、4年目のジェンソン・バトン(英国)と、佐藤琢磨の後を受けてフェラーリから移籍してきたルーベンス・バリチェロ(ブラジル)が務める。

 また、今季から新規参入する「SUPER AGURI FORMULA 1」にエンジン供給する。同チームは元F1ドライバーの鈴木亜久里さんが代表を務め、佐藤琢磨がドライバーとして加入した。もう一人のドライバーは井出有治。鈴木代表は「シーズン当初は苦しむと思うが、中盤、終盤では、F1チームとして戦っていけるところまで持っていくのが目標」と意気込みを語った。
 
 同日、2輪部門の体制も発表。ロードレース世界選手権のMoto GPクラスのライダー、玉田誠は「テストは順調に焦らずやっている。開幕戦ではトップ争いをして優勝したい」と力を込めた。【了】

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