低価格SIMフリースマホは、ガラケー的スマホになれるのか

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2014年夏モデルで、NTTドコモは、2機種のガラケー(フィーチャーフォン)の新製品を2013年冬−2014年春モデルに続き発表した。スマートフォン利用者のシェアは半数を超え、フィーチャーフォンのシェアは減少しているが、堅実な売り上げがあるということで、NTTドコモは今夏も新製品の発表、提供をしたという。

スマートフォンがシェアを伸ばす中、フィーチャーフォンの利用者数が大きく減少せずに維持しているのは、通信料金の安さ、通話の利用しやすさ、電池持ち、小型軽量といった、大型化、ネット端末化が特徴のスマートフォンのメリットとは逆の理由がある。
しかし、LTE通信網への移行がすすむ現在の通信インフラからみると、3G通信を利用するフィーチャーフォンは、いずれ大きく縮小、サービスの停止を余儀なくなくされることは避けられないとみられている。

では、フィーチャーフォンはこのまま無くなる運命なのだろうか?
一つの時代を築いたモノは、姿や形を変えて、次の世代にも受け継がれていくのが、人の世界である。フィーチャーフォンも、スマートフォン時代で受け継がれていく可能性がないわけではない。

そうした可能性をもっているのが低価なSIMフリースマートフォン市場だ。

●フィーチャーフォンの後を継げるか?低価格なSIMフリースマホ
今、注目を集めているのが、低価格なSIMフリースマートフォンだ。SIMフリースマートフォンと言うと、キャリア提供のSIMロックがかかったスマートフォンより割高という印象があった。しかし、機能を抑えたり、Web販売専用にしたりするなど、コストを抑えた低価格なSIMフリースマートフォンが国内でも登場しはじめている。

プラスワン・マーケティングは、LTE通信にも対応したSIMフリースマートフォンfreetel」に、 「freetel Priori(フリーテル プリオリ)」「freetel Nico(フリーテル ニコ)」「freetel LTE XM(仮)(フリーテル LTE XM)」の3モデルを5月13日に追加した。

○「freetel Priori(フリーテル プリオリ)」
3.5インチ画面のSIMフリースマートフォン
搭載OSはAndroid 4.1.2。
店頭想定価格9800円(税別)
店頭発売予定日:2014年6月

○「freetel Nico(フリーテル ニコ)」
大画面5.0インチ、クアッドコアプロセッサ 1.2GHz、3G,3GのDual SIM採用
最新OSのAndroid4.4 Kit Katを搭載
店頭想定価格17,800円(税抜)
店頭発売予定日:2014年7月

○「freetel LTE XM(仮)(フリーテル LTE XM)」
5.0インチの大画面、クアッドコアプロセッサ 1.2GHzを採用
店頭想定価格27,000 円前後
高速通信LTEに対応
店頭発売予定日:2014年7月

MVNOなど低価格SIMと組み合わせでガラケーライクな通信料金で利用できる
こうした低価格なSIMフリースマートフォンは、同社の通信プランのほか、MVNOなどの低価格通信プランのSIMカードも利用できる。つまり、通話とSNSやメール、Web閲覧が中心の利用であれば、フィーチャーフォンに遜色ない低価格な通信料金で利用しることも可能な状況もうまれつつある。

●課題は簡便さとお試し決済か
価格的には、すでにフィーチャーフォンと遜色なく使えそうな低価格なSIMフリースマートフォンだが、課題もある。

実際に、どれだけ使えるかがわかりにくいことだ。
もし、定期・定額などのプランだけでなく、プリペイド決済できる通信決済プランがあれば、試しに使ってみたり、子ども用に導入してみたりと、手軽に試せるので、フィーチャーフォンの代わりに利用者する人も増えるのではないだろうか。


フリーテル-SIMフリースマートフォン - freetel公式サイト