大久保嘉人 (写真:岸本勉/PICSPORT)

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今日12日にブラジルW杯に臨む日本代表メンバーが発表された。昼間のテレビは大盛り上がりだったね。一人ひとりの名前が呼ばれていく緊張感は当該選手のみならず感じたことだろう。

出揃ったメンバーリストに、個人的には驚きはなかった。大久保の選出に巷は大騒ぎだけど、これは当然の選出だよね。むしろ遅いくらいだ。柿谷の調子が悪いことを踏まえての保険という見方もできる。つまり柿谷が今のままでは厳しいという考えの表れだろう。
 
また、後ろを一枚割いて攻撃的な選手を増やしたのも、攻撃を重視するという表れで、これまでのザックジャパンのコンセプトどおりだ。逆に言えば、後ろの課題は残したまま、そのままブラジルへ持っていくことを意味する。例えばリードして終盤を迎える、相手がパワープレーに出てくる、そうしたときに、このメンバーから守り切るイメージは沸かないね。セットプレーやクロスに対する不安は、抱えたままの戦いになる。
 
とはいえW杯は短期決戦だ。何より重要なのは、選手たちのコンディションだろう。長谷部や内田はケガから復帰したばかりで、大黒柱の本田もピリッとしない。現状は確かに最悪だけど、とにかくこの1カ月でどこまで上げられるかがすべてと言ってもいい。最善の準備を期待して、まずは27日のキプロス戦を待ちたい。大久保の先発も十分にあると思うね。