動画が読み込み中で止まらない! YouTubeを快適に観る裏技

写真拡大 (全5枚)

先日、地下鉄移動をしていると、知人がYouTube動画を観はじめた。筆者もYouTubeは趣味に関連する動画などを閲覧することがある。近年は通信速度の向上や電波状況の改善がされてきたが、地下鉄などの閲覧では駅間などで通信状況が不安定になりやすく、動画視聴に向いているとは思えない。

試しに地下鉄の移動中に筆者のスマートフォンYouTube視聴してみたのだが、結果は「読み込み中」が頻発し、快適な視聴とは言い難い結果となってしまった。

「どうして地下鉄でもYouTubeを快適に観られるのか」、知人に聞いてみたところ、『後で見る』機能を使っているという返答が返ってきた。

YouTubeの「後で見る」だけでは不十分、もう一工夫いる?
通信状況が不安定な場所でのYouTube閲覧には「後で見る」が良いらしいという情報をもとに、どのような機能なのかを調べてみた。

「後で見る」とは、その名の通り、面白い動画や気になる動画を見つけたが、すぐに観る時間がないなどといった場合に、後ほどみましょうという機能である。

「後で見る」機能を調べていくと、この機能だけでは、地下鉄などの通信状況が不安定な場所で快適に観るには、不十分だということがわかった。その足りない機能は、それは「プリロード」という設定である。


ただ単に「後で見る」だけでは不十分だった


●「プリロード」と「後で見る」で、快適な動画生活

プリロードとは、端末へ一時的に動画データを読み込ませておき、通信状態が不安定な状態であっても動画を快適に閲覧する仕組みである。
このプリロード機能は利用できる機種に制限がある。現時点(2014年3月現在)ではAndroidスマートフォン/タブレットのみとなっている。残念ながらiPhoneやタブレットPCでは利用できない。プリロードを有効化する方法はYouTubeアプリを起動し、設定→プリロード→登録チャンネルのプリロード、もしくは[後で見る]のプリロードの両方またはどちらかにチェックをするだけで有効化される。


YouTubeアプリの設定にあるプリロードをまずは有効にしよう


され実際の視聴での使い方は、希望の動画の再生中に「+」部分をタップするか、動画一覧の状態で「点が3つ縦に並んだ場所」をタップし、「追加」を選択することで「後で見る」に追加できる。追加の仕方は、どちらでもよい。


動画一覧にある「・・・」をタップ後「追加先」を選択すると「後で見る」に追加できる


★プリロードを上手の使いこなすコツ
プリロードを上手に使うためには2つのコツがある。それは「充電」と「Wi-Fi接続」だ。
つまり、高速で安定しているWi-Fi接続状態で、電源が切れる心配のない充電状態で「プリロード」を実行しておくことだ。この2つが揃わないと、せっかく「プリロード」設定にしても有効化されない。

「プリロード」におすすめなのが夜眠る前に「後で見る」動画を設定しておき、睡眠中に「プリロード」させておくという方法だ。寝ている間に動画を読み込ませておけば、翌朝には準備ができているというわけだ。

●再生時や本体容量にも気にしたい
「後で見る」と「プリロード」の組み合わせは、通信状況が不安定な地下鉄や高速移動時、もしくは地方などで、快適な動画閲覧を実現できる。

しかし、注意点もある。
それはプリロード後の動画を閲覧する場合には、完全なオフライン状態では再生されないということである。低速でも構わないので、通信を行える状態である必要がある。さらにもう1点、端末の容量も注意が必要だ。「後で見る」と「プリロード」の組み合わせは、一時的だが動画を端末に保存するため、十分な空き容量があることが望ましい。

例えば、複数の動画が登録されている「登録チャンネル」を「プリロード」させると手間が省けるが、大量のデータ保存する容量が必要になるので空き容量にも注意しよう。


大量の動画をプリロードさせたい場合は空き容量に注意したい


●通信量の制限も気にせず、どこでもYouTube動画を楽しめる 
「後で見る」と」「プリロード」通信は不安定な場所でも快適に見られて、たしかに便利だ。
筆者も、どこでも快適な動画生活を手に入れることができた。また動画を閲覧しても、大量の通信量を必要としないため、スマートフォンの通信制限を気にする必要もなくなった点は大きなメリットだ。

もし通勤/通学中に、動画を楽しみたい場合には、この方法を試していただければと思う。

布施 繁樹