iPhoneでもコンビニでお買い物できる日は近づいたか?「NFC」と「FeliCa」の違いと今後
スマートフォン(スマホ)は電話(通話)のほかにLINE、メール、TwitterやFacebookなどインターネット利用、さらには電子書籍やコミックの購入からネットショッピングなどの電子決済を利用するサービスやコンテンツも多く使われています。
電子決済というと、「楽天Edy(エディ)」「Suica(スイカ)」「WebMoney(ウェブマネー)」などカード系の電子マネー決済や、それらが携帯電話やスマートフォンのおサイフケータイ機能で使える「FeliCa(フェリカ)」がよく知られています。
現在FeliCaは、主に国内向けのAndroidスマートフォンで利用できますが、iPhoneなどのiOSでは利用できません。iOS機種を利用している人は、「自分には関係ない」とか「おサイフケータイ機能はガラケーで使っている」といった状況だと思いますが、国際規格がFeliCaの上位規格である「NFC」に決まったことで、そろそろ風向きが変わってきつつあります。
もしかすると、将来iOSでもAndroidでも「NFC(エヌエフシー)」の電子決済でお買い物ができる時代がやってくるかもしれません。
そこで今回は、そんな「NFC」と「FeliCa」について、見ていきましょう。
■NFCとは
NFC(Near Field Communication)は、FeliCaを開発したソニーとフィリップス(現NXPセミコンダクターズ)が共同で開発して国際標準規格として承認された「近距離無線通信技術」です。
NFCは通信の仕方の規格で、日本国内やアジアで普及しているFeliCaや世界で普及しているMIFAREなどの非接触ICカードの上位互換となります。
■NFCの特徴は双方向と世界標準
近距離無線通信ということで、通信距離はわずか10cm程度に限定されています。FeliCa同様に「かざす」だけで、誰でも簡単にデータ通信ができます。FeliCaやMIFAREのICカードなども対応しているので、データの送受信や電子決済など、いろいろな用途での応用がきくというわけです
例えば、NFCを搭載したAndroidスマートフォンでは、お互いにかざすだけで、写真画像やブラウザのURL、アドレスなどを転送できるAndroidビームなどが利用できます。
ほかには、NFC搭載テレビであればスマホの画像を表示させたり、NFC搭載プリンタであればスマートフォンをかざすだけ印刷できたりといったことも可能です。
■NFCの主なメリット
・「かざす」だけで利用可能
・決済や送信などの処理が速い
・非接触なので摩耗したり故障したりしにくい
対応している規格
・MIFARE
ISO/IEC 14443 Type A) taspoカードのほか、欧州での交通系カードなど
・ISO/IEC 14443 Type B
住民基本台帳カード、免許証など
・FeliCa
Suica、Edy、WAON、nanaco、おサイフケータイなど、国内での交通系カードや電子マネーなど
・ISO/IEC 15693
物流、小売などのICタグ・ICラベル
■日本でもNFCスマホで買い物できるようになる?
NFCに対応しているスマホであればFeliCaが使えるという訳ではありません。これは、FeliCa用のセキュリティハードウェアが必要となるため、現時点はFeliCAのみ、もしくはNFCとFeliCaの両方に対応している機種でないと、スマホでおサイフケータイ機能を利用することができません。規格としては互換であっても、実際の機器で利用するには、 “別機能”となっているのが現状です。
そこで、三井住友カード、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、Visaが、NFC搭載スマートフォンでの非接触IC決済サービス「Visa payWave (ビザ ペイウェーブ)」を9月から開始すると発表しています。
Visa payWaveは、アメリカ、カナダ、シンガポール、韓国、香港、台湾、オーストラリア、フランス、イギリスなど世界41か国での利用が可能なNFCを使った決済サービスです。
このサービスが国内でも開始されると、NFC搭載のスマートフォンに無料の専用アプリをインストールするだけで、おサイフケータイのように電子決済が可能となります。国際規格の電子決済サービスが利用できれば海外旅行など渡航時にも使えるので、さらに便利になるでしょう。
そして、FeliCaのように国内仕様でなく、国際規格のNFCであれば、iOSでもNFCをサポートされることも考えられるため、今後の機種での対応について期待ができると言えるでしょう。
・三井住友カードなど、NFC搭載スマホ対応の非接触IC決済「Visaペイウェーブ」
・NTTドコモとMasterCardが世界41カ国でのNFC決済サービス提供に向けた業務提携に合意
電子決済というと、「楽天Edy(エディ)」「Suica(スイカ)」「WebMoney(ウェブマネー)」などカード系の電子マネー決済や、それらが携帯電話やスマートフォンのおサイフケータイ機能で使える「FeliCa(フェリカ)」がよく知られています。
現在FeliCaは、主に国内向けのAndroidスマートフォンで利用できますが、iPhoneなどのiOSでは利用できません。iOS機種を利用している人は、「自分には関係ない」とか「おサイフケータイ機能はガラケーで使っている」といった状況だと思いますが、国際規格がFeliCaの上位規格である「NFC」に決まったことで、そろそろ風向きが変わってきつつあります。
もしかすると、将来iOSでもAndroidでも「NFC(エヌエフシー)」の電子決済でお買い物ができる時代がやってくるかもしれません。
そこで今回は、そんな「NFC」と「FeliCa」について、見ていきましょう。
■NFCとは
NFC(Near Field Communication)は、FeliCaを開発したソニーとフィリップス(現NXPセミコンダクターズ)が共同で開発して国際標準規格として承認された「近距離無線通信技術」です。
NFCは通信の仕方の規格で、日本国内やアジアで普及しているFeliCaや世界で普及しているMIFAREなどの非接触ICカードの上位互換となります。
■NFCの特徴は双方向と世界標準
近距離無線通信ということで、通信距離はわずか10cm程度に限定されています。FeliCa同様に「かざす」だけで、誰でも簡単にデータ通信ができます。FeliCaやMIFAREのICカードなども対応しているので、データの送受信や電子決済など、いろいろな用途での応用がきくというわけです
例えば、NFCを搭載したAndroidスマートフォンでは、お互いにかざすだけで、写真画像やブラウザのURL、アドレスなどを転送できるAndroidビームなどが利用できます。
ほかには、NFC搭載テレビであればスマホの画像を表示させたり、NFC搭載プリンタであればスマートフォンをかざすだけ印刷できたりといったことも可能です。
■NFCの主なメリット
・「かざす」だけで利用可能
・決済や送信などの処理が速い
・非接触なので摩耗したり故障したりしにくい
対応している規格
・MIFARE
ISO/IEC 14443 Type A) taspoカードのほか、欧州での交通系カードなど
・ISO/IEC 14443 Type B
住民基本台帳カード、免許証など
・FeliCa
Suica、Edy、WAON、nanaco、おサイフケータイなど、国内での交通系カードや電子マネーなど
・ISO/IEC 15693
物流、小売などのICタグ・ICラベル
■日本でもNFCスマホで買い物できるようになる?
NFCに対応しているスマホであればFeliCaが使えるという訳ではありません。これは、FeliCa用のセキュリティハードウェアが必要となるため、現時点はFeliCAのみ、もしくはNFCとFeliCaの両方に対応している機種でないと、スマホでおサイフケータイ機能を利用することができません。規格としては互換であっても、実際の機器で利用するには、 “別機能”となっているのが現状です。
そこで、三井住友カード、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、Visaが、NFC搭載スマートフォンでの非接触IC決済サービス「Visa payWave (ビザ ペイウェーブ)」を9月から開始すると発表しています。
Visa payWaveは、アメリカ、カナダ、シンガポール、韓国、香港、台湾、オーストラリア、フランス、イギリスなど世界41か国での利用が可能なNFCを使った決済サービスです。
このサービスが国内でも開始されると、NFC搭載のスマートフォンに無料の専用アプリをインストールするだけで、おサイフケータイのように電子決済が可能となります。国際規格の電子決済サービスが利用できれば海外旅行など渡航時にも使えるので、さらに便利になるでしょう。
そして、FeliCaのように国内仕様でなく、国際規格のNFCであれば、iOSでもNFCをサポートされることも考えられるため、今後の機種での対応について期待ができると言えるでしょう。
・三井住友カードなど、NFC搭載スマホ対応の非接触IC決済「Visaペイウェーブ」
・NTTドコモとMasterCardが世界41カ国でのNFC決済サービス提供に向けた業務提携に合意