藤浪4勝目!猛虎打線初回6得点で援護

今季最多の4万6512人の観客が、阪神・藤浪と日本ハム・大谷の初対決を注視した。

背中と腰の張りで戦列を離れ、2週間ぶりのマウンドに上がった藤浪を、阪神打線が初回に援護。

1死から大和が四球を選ぶと、3番・鳥谷が中前打で1死一、二塁。敵失で二、三塁に好機を広げ、サヨナラ勝ちした前夜のヒーロー、マートンが先制の右前適時打を放った。ここから、新井、新井良、浅井、藤井彰と5者連続適時打でこの回6点を先制した。

大谷は初のクリーンアップとなる「5番・右翼」でスタメン。二回無死二塁での藤浪との初対決は左飛に倒れたが、四回の第2打席では1死無走者から146キロ速球を左前へ。快足を飛ばして二塁打とした。六回の第3打席でも2死無走者から145キロ速球を右中間二塁打とした。

藤浪は二回に今浪の適時打で1点を失ったがその後は抑え、7回87球、6安打2奪三振、無四球でマウンドを降り4勝目を手にした。(デイリー)


ハムに連勝で貯金は今季最多の10!首位・巨人にも1.5ゲームと迫り、首位を奪取するのも時間の問題かな。横綱相撲をしてるような戦いではないんだけど、気が付いたら勝ってる。ハムも去年までの緻密さや嫌らしさが無くなって、戦いやすい相手に成り下がってしまったな。強いハムが好きなんだけどね。残念。

ハムの先発は武田勝。武田勝とはキャンプ期間中の練習試合やオープン戦でコテンパンに打ち込んだイメージがあったので、相手を見下ろして戦ういいイメージを持って試合に挑めました。

昨日のサヨナラの勝ちの勢いは今日も残っていました。初回1死から大和のフォアボールを足掛かりに鳥谷のセンター前ヒットで1死2・3塁とすると、ここから怒涛の右打ち。マートン、新井さん、良太、浅井が4連続ライト前タイムリーを放って4点を奪うと、仕上げは藤井がレフトフェンス直撃の走者一掃の2点タイムリーで一挙6得点。本人曰く「力足らずだったので、フェンス越えができなかった」とのことでしたが、藤浪を援護するには十分すぎる援護点でした。

タイガース先発は藤浪。2回に中田に左中間を破られる2ベース。2死から今浪のライト前へタイムリー。今日の藤浪の失点はこの1点のみ。7回を投げて6安打1失点。本人曰くあまりよくなかったということでしたが、球数87と完投も狙えるペース。8回を安藤、9回を加藤とリリーフを仰いでの勝利となりましたが、最後まで投げ切る藤浪の姿もそろそろ見たいかな。高校時代から続く、甲子園無敗伝説は今日も継続であります。

今日の甲子園は46500人を超える大観衆。そのほとんどが目当てに見に来ていたであろう対決は藤浪vs大谷だったんじゃないでしょうか。対戦した3打席、結果から言えば2安打を放った大谷に軍配。だけど藤浪も自身の意地、ファンの期待に応えて、ほとんどストレート真っ向勝負を挑んだのは良かったように思います。

藤浪は虎のエース候補となるべく英才教育で順調にエースへの階段を駆け上がり、対する大谷には二刀流という夢のある起用方法という人もいれば、中途半端などっちつかずの起用法に首をかしげる人もいたり(僕は後者)。大谷には「投」か「打」のどちらかの道で頂点を極めて欲しいと思うのですが。個人的には大谷には打者として頑張ってほしい。イチローのような選手になれる素材だと思う。外野からの肩の強さ、バッティングのしなやかさはもちろんのこと、2打席目に放ったレフト前ヒットをマートンの緩慢な守備を見抜いて、1塁を回ったあたりからギアチェンジをしてセカンドへ好走塁を魅せた判断はすごいなと思いました。次回は札幌ドームで大谷と対戦することがあろうと思いますが、今度は投手で二刀流の真骨頂を見せて欲しいと思います。もし投手大谷と対戦するようなことがあるならば、ボコボコに打ちのめしてプロの厳しさを阪神打線が教え込んでくれると思います。

週明けは星野楽天を甲子園に迎えて2連戦。去年は星野監督に不甲斐ないところを見せてしまったので、今年は強い虎を魅せて、星野監督を唸らせてほしいなと思います。できればマー君を打ち崩して唸らせたいね。
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阪神タイガース7○1北海道日本ハムファイターズ〜甲子園・2回戦

【日】●武田勝−鍵谷−根本
【神】○藤浪−安藤−加藤

【勝ち投手】藤浪(4勝1敗)
【負け投手】武田勝(2勝3敗)

阪神タイガース通算成績 28勝18敗3分 対ファイターズ 2勝