「カリブ海の楽園」ベリーズのキーカーカーで「一人ビーチ」を楽しんできました
「一人カラオケ」「一人焼肉」「一人ディズニーランド」とインターネット上では様々な「一人〜」が話題となっていますが、「一人ビーチ」もなかなかのものでした。綺麗な海に一人きり。寂しさで立ち尽くしても、日差しは強く照りつけます。だったら、もう泳ぐしかありません。透き通るほどに澄みきった海は楽しいの何の。すっかり魅せられてしまったので、シュノーケルツアーにも参加してみました。中米ベリーズに浮かぶカリブ海の島キーカーカー。都会の喧騒なんて似合わない、優しい時間が流れる楽園がそこにはありました。
ベリーズのキーカーカーは地図だとこの場所。
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ベリーズシティのターミナル。
ベリーズシティからはキーカーカーまでは「Caye Caulker Water Taxi」「San Pedro Water Taxi」の二つの会社がスピードボートを運航していました。両社ともメキシコとの国境に近い島サンペドロのまで便で、キーカーカーは途中で降りる形。「San Pedro Water Taxi」はメキシコのチェツマルへの便も運行しています。自分は「Caye Caulker Water Taxi」を利用しました。
ボートの出発時刻。
こちらがタイムテーブル。
往復で7.5ドル(約750円)がスピードボートの運賃。片道だと5ドル(約500円)と書いてあったので、往復で買った方がお得でした。(以下、記事中の価格はいずれもアメリカドル表記)
待合ターミナルの様子
こんな船で島へと渡ります
ベリーズシティを後にして……
大量の水しぶきをあげながら進むボート。速くて快適でした。
別のスピードボート
到着したと思ったら別の島
船内の様子。ベリーズは国家としても観光客誘致に力を入れているので、同じ船にも観光客やバックパッカーの姿が。
ベリーズシティから約1時間でキーカーカーに到着。
桟橋を渡って島へと上陸。
安宿を確保したら、歩いて島の探検に。海辺をプラプラと歩くと、気持ちのよい風が吹き抜けます。疲れたら椰子の木が作る木陰で一休み。島の北側は海水浴場となって、たくさんの人たちが騒いでました。「一人だし……」と泳ぐことに消極的だった自分も、サイクルパンツ一丁で飛びこびました。澄み切った青い海には引き込まれます。
このような海に囲まれて。
海の青に、空の青。
島の北側は海水浴場に。向こうはまた別の島で、泳いで上陸することもできました。
水路を通り過ぎる船
海底まで光が届くほどに透き通った海
一日の終わりは夕陽を眺めることでした。上陸した東側ではなくて西側の海へ。海に突き出した埠頭の上には同じことを考える人たちもチラホラ。何に急かされることも無く、ただボーッと海の向こうを眺めていました。
島西側の海
輝きながら……
高度を落としていって……
水平線の向こうに沈んでいきました。
代わって月がくっきりと、キーカーカーにも夜がやってきます。
◆シュノーケルツアーに参加
一日目に島の探検は済んだので、二日目はシュノーケルツアーに参加しました。前日に何軒か話を聞いてみたのですが、「ストップする場所は3ヵ所で35ドル(約3500円)」とどこも似たような回答。「旅行会社は斡旋だけしていて、どこで申し込んでも同じツアーにたどり着くんじゃないか?」と想像したのですが、参加してみると違いました。それぞれの小型船に、それぞれのツアー客。自分のツアーは旅行者が6人とガイド2人がメンバーでした。
宿から近いツアー会社で申し込み。
「SWASH」「CHANNEL」「SHARK&RAY ALLEY」と3ヵ所にストップします。
ゴーグル、シュノーケル、フィン(足ひれ)はレンタルはツアー代金に含まれています。
この船に乗って移動
ボートから海に飛び込んだら足はつきません。シュノーケルの呼吸法は慣れるまでは一苦労。でも、一通りは泳げたのでコツを掴めば、後は自由に動けました。シュノーケルで息をしながら、ゴーグルでのぞく海中の世界。サンゴ礁近くのお魚さんとにらっめっこ。足につけたフィンの推進力で、魚になった気持ちで水中を動き回ります。海中がこんなに楽しいなんて知りませんでした。
海はまぶしくて……
まるでプールみたいでした。
この透明度。
エイとサメとも一緒に泳ぎました
エイはこんなにデカイ
貴重な体験
キーカーカーでの滞在は「Daisy's Guest House」という安宿でした。欧米のバックパッカーの姿もちらほらと。古い建物がまた落ち着いた雰囲気。目の前にスーパーマーケット、海水浴場まで歩くと少し時間がかかります。
シンプルな部屋は15ドル(約1500円)でした。
ドアのストッパーが貝殻だったり。
誰か一緒に居たらこういうコテージとかにも泊まりたいですね。キーカーカーにはたくさんの宿がありました。
1日目と同じ場所で見た2日目の夕焼け
◆島の生活
南北に約8km、東西に約1.6kmのキーカーカーには約1300人が暮らしています。短期間しか滞在しない旅行者と違って、彼らは島の生活をしないといけません。だからこそ、本土の街と同じように必要な施設は揃っていました。
南北を貫くメインストリート
レストランやバー、旅行代理店が並ぶ繁華街。
道路は砂地、生活の足はゴルフカートか自転車になっています。
パーキングスペースもゴルフカートオンリー
インフォメーションマップ
コミュニティボードにはたくさんの張り紙
雨水を貯めます。起伏のない水資源に乏しい島だからこそ、必要なんでしょうね。
学校
郵便局と図書館
中国人経営のスーパーマーケットも数軒
消防車
ガソリンスタンドも発見。「ゴルフカートや漁船にガソリンを使うよ」と教えてくれました。
島内の電気を賄う発電所
トラクターがコカ・コーラを運びます
サッカーグラウンド
バスケットコート
カラフルな色使いが楽しい公園
一人一台もテレビゲームを買えない国では、ゲームセンターのように「テレビゲーム屋さん」が営業しています。キーカーカーでも子どもたちが出入りをしていました。
◆カリブ海の楽園
3日目の朝にベリーズシティに戻ったので、キーカーカーには2日しか滞在していません。それだけでも十分に楽しめました。暖かな場所で海を眺めているだけで、自分は幸せになれますから。のんびりとさせてもらいました。
砂地の道は靴よりサンダルがお似合い。島には裸足の人も。
風に揺れる椰子の葉
大量に椰子の実をつけていました
どこで見ても愉快な姿をしているタビビトノキ
ハイビスカス
青い空や海に負けないように、鮮やかに咲く島内の花。
楽園を実感させてくれます
赤い花々と犬
海辺で遊ぶ子どもたちは本当に楽しそうで……
次々と桟橋から、飛び込んでいました。
見ているだけで、幸せになれます。
ベリーズのキーカーカーは、東京から1万2420km離れた場所にある、カリブ海の楽園でした。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com)
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