バルセロナは23日のチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグで、バイエルン・ミュンヘンにアウェーで0−4と大敗した。2点目のオフサイド、3点目のDFジョルディ・アルバに対するファウルなど、抗議に値する判定問題もあったが、バイエルンが明らかに上回っていたことは変わらない。

バルセロナが0−4と大敗したのは、1997年のディナモ・キエフ戦以来のことだ。それ以前にも、これだけの大差で負けたのは、1994年のミラン戦など、3回しかない。

バルサはFWリオネル・メッシが万全の状態ではなく、いつもの加速で試合の火をつけることができなかった。枠内シュートはわずかに1本だったのだ! 2010年のワールドカップで0−4と敗れたのに続き、メッシはまたしてもドイツ勢の悪夢に苦しむこととなった。

MFアンドレス・イニエスタも、彼を世界で最も予測できないMFという地位に押し上げた本来のプレーができず。MFシャビは秩序を与えられず、プレーの手綱を握ることができなかった。FWアレクシス・サンチェスとFWペドロはサイドで疲れ果て、クオリティーをもたらせず。63%というボール保持率は不毛なものとなった。

DFカルレス・プジョールとMFハビエル・マスチェラーノを欠いた守備でも、下部組織出身のマルク・バルトラはこれだけの大舞台に慣れておらず。その彼には2度のチャンスが訪れたが、これも生かすことができなかった。

チームは機能せず、代案も欠いた。FWダビド・ビジャが0−4とされていた終盤から入ったが、MFセスク・ファブレガスはベンチに座ったままだった。

DFジェラール・ピケは次のようにコメントしている。

「説明はいらないだろう。彼らの方が速く、強く、より良いサッカーをした。やられたよ。判定? それについて話しても無意味だ。影響はなかった。彼らの方が上だったんだ。僕らはバイエルンをたたえなければいけない。カンプ・ノウでのセカンドレグでは、勝利を目指さなければならない。僕らはいつだってバルサなのだから」

ジョルディ・ロウラ助監督は次のように話している。

「ひどい敗戦だ。だが、バルセロナの終わりではない。バイエルンがうまくて、勝ったんだ。彼らはとてもフィジカルなチームで、我々は苦しんだ。審判のこともあったがね。(マリオ・)ゴメスの2点目はオフサイドだったし、3点目は(トーマス・)ミュラーがウチの選手をブロックして(アリエン・)ロッベンをフリーにした。メッシ? 調子が良かったから、起用することにした。難しい状況なのは分かっているが、我々はバルセロナだ。全力を尽くす」