中国大手検索サイト百度の掲示板に「釣魚島(中国側呼称、日本名:尖閣諸島)の国有化で中国は監視船を派遣したが、日中は戦争になるのか?」というスレッドが立てられ、スレ主の質問に対してさまざまな回答が寄せられた。

 日本政府は11日、沖縄県・尖閣諸島の魚釣島など3島を20億5000万円で購入する売買契約を地権者と交わし、国有化したが、新華社通信によれば、中国は海洋監視船「海監46」と「海監49」を尖閣諸島の周辺海域に派遣した。

 スレ主は日本と中国は戦争になるのだろうかと質問したところ、次のようなコメントが寄せられた。

・「和平交渉をして戦争はしないと思うな」・「戦争はないだろう。日本を責めるだけさ」・「譴責(けんせき)が中国最強の武器だし」

 など、これまで同様、中国政府は抗議だけで戦争には至らないという意見が比較的多かった。しかし、「戦え、戦え!」、「戦争すべきだ。小日本は中国のことをなめているんだ」、」「国の主権と尊厳が関係しているから戦わざるを得ない」などの戦争になるという意見も少なからず存在した。

 また、監視船が尖閣諸島へ向かったことについては、「数日後にはうやむやになって帰ってくるんだろう」と予測するユーザーや、「日本側は監視船を確認していないと言っているけど。ステルス監視船でも使っているのか?」、「わが国最新鋭のステルス監視船が出港したらしいが、日本の巡視船は確認できていないそうだぞ」など、そもそも巡視船が向かったという情報すら怪しいという意見もあった。

 日本の尖閣国有化をめぐり、中国政府は反発を強めている。中国の有識者からも尖閣をめぐる強硬論が出始めており、上海社会科学院方角所の金永明研究員は、「海監号が釣魚島の海域に入れば、海上保安庁との衝突が発生するだろうが、中国海軍がその力を発揮すべき時だ」と語った。(編集担当:畠山栄)