英紙が韓国代表MFらを痛烈批判「ロンドン五輪は外交的事件により汚された」

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 U−23韓国代表MFのパク・チョンウがロンドン・オリンピック3位決定戦のU−23日本代表戦後に竹島の領有権を主張するメッセージが書かれた紙を掲げた問題で、イギリス紙『インディペンデント』は痛烈な批判記事を掲載した。

 同紙はロンドン・オリンピックを総括する記事において、「世界をひとつにしようとしたロンドンの試みは、大会の始めと終わりに起きた2つの外交的な事件によって少々汚されてしまった」と報道。

 大会の“始め”に起こった出来事としては、女子サッカーの北朝鮮チームを紹介する際に韓国国旗を映しだしてしまったことだと言及した。このことにより北朝鮮は抗議の意味を込めて試合を拒否し、キックオフが1時間遅れた。とはいえ、この件に関しては大会運営側のミスであり、IOC(国際オリンピック委員会)も謝罪を表明している。

 同紙は、“終わり”の事件として日韓戦で起きた出来事だと指摘。「パク・チョンウは日本との試合で政治的メッセージを掲げた」、「日本が『竹島』の領有権を主張していることを考えれば、控えめに言っても無作法な行いだった」とし、行動を痛烈に批判した。また、韓国のイ・ミョンバク大統領が竹島を電撃訪問して緊張が高まっていたことも合わせて報じている。

 最後に同紙は以下の文を掲載し、ロンドン五輪での事件を強烈に皮肉った。

「この事件の唯一の慰めは、同じく領有権を主張している北朝鮮が、慈悲深いことに何も発言していないということだろう。今のところは、ではあるが」