今年は、セ・リーグもパ・リーグに追随し予告先発制度を導入することになったようですね。
ちょっと面白いのは、本件に関し「これが観客動員増加につながるのか?」という議論がセ・リーグの理事会でも、ファンの間でも結構活発に行われたことです。

私が思うに、予告先発というのは
「観客を増やす秘策」ではなく、「観客を増やすための出発点」なのではないでしょうか。

「先発投手」という情報を発信する→球団やNPBのHPでその分析情報(単に○試合 ○勝○敗 防御率○○ではなく)や記事を掲載する→、スポーツ紙やその電子版も追随する→ファンがネットや酒場で盛り上がる→結果的にプロ野球への関心が喚起される→観客が増える

ということではないでしょうか。
したがって、先発投手情報だけでなく、とにかくより多くの、そして質の高い情報を発信して議論を活性化することが大事ですね。
先発投手名を書き入れた紙切れ(いまどきは違うか)1枚投げ込んだだけでお客が増えるほど甘くはないでしょう。
その点ではパ・リーグも、ただ長年に亘り無策に投手名を発表しているだけで、それをどう活用するのかという検討がおろそかになっているように思えます。

繰り返しになりますが、これは観客を増やすための「手段」ではなく「前提」くらいに考えるべきで、そもそもその前提段階で異論がでるようではちょっと悲しくなります。

NPBはいっそのこと、観客動員策をファンから公募すれば良いと思います。
「デンツー」だとか「ハクホードー」とかのとにかく高〜い広告代理店に委託するより良い案がタダで出てくるのでは?

仮に使えそうな案が出なかったとしても、ファンの間で議論が白熱する、そのこと自体が重要なプロモーションで結果的に観客増加になるでしょう。