試合 :ブンデスリーガ 第21節
開催日:2012年2月11日
結果 :ボルシア・ドルトムント勝利
スコア:「1−0」
得点者:香川真司

○ ボルシア・ドルトムント

FW:レワンドフスキ
MF:香川真司
MF:グロスクロイツ ケール ベンダー ブラスチコフスキ
DF:シュメルツァー フンメルス スボティッチ ピズチェク
GK:ヴァイデンフェラー

FW:バリオス
MF:ライトナー
MF:グロスクロイツ ケール ベンダー ペリシッチ
DF:シュメルツァー フンメルス スボティッチ ピズチェク
GK:ヴァイデンフェラー

○ レヴァークーゼン

FW:キースリンク シュールレ
MF:ラース・ベンダー ゴンサロ・カストロ ロルフェス
MF:ライナルツ
DF:オチプカ フリードリヒ シュワープ コルルカ
GK:レノ

FW:キースリンク シュールレ
MF:ラース・ベンダー アウグスト ゴンサロ・カストロ
MF:ライナルツ
DF:オチプカ フリードリヒ シュワープ ベララビ
GK:レノ


ドルトムントはいつもと同じメンバー。もちろん香川もスタメン。一方のレヴァークーゼンは「4−1−3−2」。なるべく高い位置で守備をして、レワンドフスキや香川に良い形でボールを繋がせない、そういう戦い方でしたが、これがよく機能していました。但し、攻撃の方はあまり機能していなくて、それがこの結果になったのかなと思います。

主導権の握り合いに終始する中で、前半の終了間際に香川が先制点を決めます。巧みなファーストタッチで相手DFと入れ替わり、そのままPA内まで持ち込んで行くと、最後は切り返して左足でシュート。体勢が崩れて、シュートもGKの足に当たりましたが、ボールはそのままゴールマウスに入って行きました。素晴らしい得点だったと思います。

後半も前半と同じような展開となり、ドルトムントは何度か決定的なチャンスを作りましたが決められず、そのままスコア「1−0」で試合終了。ドルトムントが香川の得点で勝利、という結果になりました。レヴァークーゼンの方が、ドルトムントの良さを消す事だけに力を使ってしまい、攻撃の方まで力を出せなかった、そういう試合だったように思います。

香川については、今は何も言う事が無いぐらい、とても好調ですね。得点のシーンだけを見ても、その好調さが良く伝わってきます。身体もキレていますし、余裕があって周囲も良く見えていますし、完全に今はドルトムントが香川のチームになっているなと思います。今季はこのままの調子で最後まで突っ走って欲しいですね。

ちなみに、第21節が終了した時点で、香川が7得点、岡崎が5得点、細貝が3得点、長谷部が1得点、という事になっています。結局は、ザックジャパンでも得点源となっている香川と岡崎の2人が、ブンデスリーガでもそれなりに得点を取れている事になりますね。それを考えると、この2人に本田も加わる今の日本代表というのは、海外での注目度も高まってくるのではないかなと思います。

日本代表でも、今のドルトムントのようなサッカーがしたいですね。ザックがやっているサッカーと今のドルトムントのサッカーは、結構、共通点というのが多くて、但しやはり最も違うのは、CBのところの強度かなと思います。サイドが前へ前へと積極的にプレーするスタイルなので、セントラルの守備力、特にCBの守備力というのは、勝負強さの生命線になってくると思います。

フンメルスとスボティッチ。前線や中盤での守備力、ハイプレスの強さ、それがドルトムントの良さでもありますが、それでもやはり、フンメルスとスボティッチという、2枚のCBの個の能力の高さというのはドルトムントの生命線となっていて、日本代表にもこういうレベルのCBがいれば、W杯でもっと良い結果が出せるようになるような気がしますね。