MLBではレギュラークラスを除いて選手が総入れ替えになるのが普通だが、NPBはまるで学校のクラスが持ち上がるように動きがない。広島は特にそうだ。
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ベテランの前田智徳、嶋重宣らもそのまま。MLBだったら完全にFAだ。
昨年故障で働けなかった広瀬純、打撃不振だった天谷宗一郎、ひざを負傷した梵英心、期待を裏切った岩本らの復活を期しているのだろう。確かに今年は昨年より統一球への順応は進むだろうが、戦力5%アップが関の山ではないか。

新加入は、チャド・トレーシーに代わってニック・スタビノーアが入ったのみ。最近の広島は「若くて、MLBで活躍し切れていない外国人」をオーダーしているのだろう。2005年セントルイス・カージナルス=STLの7順目。同期にはジャスティン・アップトン、マイク・ぺルフレイなどがいる。

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STLでは主に代打。そしてマット・ホリデーやランス・バークマンの控えだった。シュアな打撃だがMLBではパワー不足。AAAではもうやることがないという成績。こういうクラスがNPBでは活躍することが多い。11/9にヒューストン・アストロズ=HOUと契約。まだbaseball-reference.comには、そのままになっている。おそらく広島の方が条件が良かったのだろう。
この選手は外野しか守れない。守備はお世辞にもうまいとは言えない。三塁を誰かが守り、外野の一角を明け渡さなければならない。
大活躍をしない限り、中途半端な起用になりそうだ。

年俸総額は、19.37億円。昨年よりも4%アップ。投手陣はかなりしっかりしているが、もう一人くらい外国人打者が必要ではないか。