7月18日に行なわれた女子ワールドカップ決勝で、なでしこジャパン(日本女子代表の愛称)がアメリカ女子代表を2-2からのPK戦の末くだし初優勝を成し遂げた。

 サッカージャーナルでも、なでしこ優勝の快挙は多くのブロガーが取り上げた。中でも「スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム」フモフモ編集長は、「W杯制覇!世界一の勇気を与えてくれた、なでしこJAPANに感謝の巻」というタイトルでなでしこの快挙を激賞。
震災により傷ついた日本に、なでしこは世界で一番力強い勇気を与えたのです。恵まれない者、持たざる者が、どん底から這い上がり、栄光をつかむ姿。その歩みのすべてが、僕ら一人ひとりの中で眠っていた勇気を奮い立たせてくれたはず。

この夜、町中に灯った光。小さな光がそこかしこで生まれ、夜明けを待たずに町を明るく照らした日。今、日本が暗がりの中にいるとしても、心に勇気の光を灯せば、たくさんの光が集まれば、その光で少しだけ明るくなる。ただ待っているよりも、少しだけ早く夜明けがくる。小さななでしこたちに、大きなことを教えられた想いです。
 また、ネット上でも絶賛の嵐。「こら神試合やで」「奇跡としかいいようがないw」「まさにレジェンド」(日の丸を背にした澤穂希の神々しい画像に向けて)「起きてた甲斐あったわ〜」(日本では早朝キックオフだったため)といったコメントが並んだ。

 一方で、サッカージャーナルのご意見番セルジオ越後氏は警鐘を鳴らすことも怠らない。「【セルジオ越後コラム】なでしこジャパンを使い捨てにするな」にて次のようにコメントしている。
「今回の優勝での経済効果は、1兆円とも2兆円ともいわれている。果たしてそのお金はどこへいくのだろうか。彼女たちにフィードバックされたのは、わずかばかりのボーナスのみだ」
 なでしこはその後ロンドン五輪予選を突破し、来年にはロンドン五輪の舞台に立つ。結果を残せなければ、活況を呈している女子サッカーへの熱が再び冷める危険性もある。なでしこの置かれている環境は、まだまだ安泰とはほど遠い。

■参考リンク
W杯制覇!世界一の勇気を与えてくれた、なでしこJAPANに感謝の巻。 - 2011年7月18日

女子W杯 なでしこJAPAN優勝!!!! - 2011年7月18日

【セルジオ越後コラム】なでしこジャパンを使い捨てにするな - 2011年7月23日