中国商務部国際貿易経済合作研究院の梅新育研究員は取材に対し、高速鉄道は「メード・イン・チャイナ」の目玉商品になるとの見解を示し、高速鉄道の建設ペースの減速で、欧州や日本などのメーカーは産業スパイを使って中国の高速鉄道の技術を盗み取る可能性があるとし、設備メーカーにスパイ対策を強化するよう促した。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。

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 中国商務部国際貿易経済合作研究院の梅新育研究員は取材に対し、高速鉄道は「メード・イン・チャイナ」の目玉商品になるとの見解を示し、高速鉄道の建設ペースの減速で、欧州や日本などのメーカーは産業スパイを使って中国の高速鉄道の技術を盗み取る可能性があるとし、設備メーカーにスパイ対策を強化するよう促した。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。

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 高速鉄道は「メード・イン・チャイナ」の目玉商品に

 中国の鉄道設備、車両、列車の先頭部分などの輸出額はここ数年、12―15億ドルに達している。梅新育氏は、中国の高速鉄道はさらに大きな海外市場を獲得し、中国の輸出の目玉商品になるとの見解を示した。

 高速鉄道の追突事故の後も、わが国の高速鉄道、列車は欧州などの先進国で飛躍し続けている。2011年下半期、中国はエストニアなどの国に車両設備を輸出し、日本、ドイツ、フランスといったライバルを打ち負かした。米国で、中国企業はゼネラル・エレクトリック(GE)と合弁会社を設立し、米国の高速鉄道事業の入札に参加した。

 GEは中国の技術を導入し、米国で高速鉄道設備を生産する方針を固めている。また、イギリスの高速鉄道事業も中国の技術を採用する可能性が非常に高い。さらに、中国はブラジルの高速鉄道設備の運営にも技術を提供すると見られる。(つづく 編集担当:米原裕子)