9月27日に韓国・全州で行われたACL準々決勝第2戦、セレッソ大阪―全北の試合で、全北のサポーターが東日本大震災を中傷する内容の横断幕を掲げていたことが分かった。韓国では大きな物議を醸しており、インターネット上にはサポーターを非難する書き込みや擁護するコメントが大量に寄せられた。複数の韓国メディアが報じた。

 報道によると、全北のサポーターは試合中、観客席に「日本の大地震をお祝い(し)ます。」と東日本大震災を中傷する内容の横断幕を掲げた。横断幕は、C大阪側の指摘を受けて途中で外されたが、C大阪側は試合後、アジアサッカー連盟(AFC)に抗議文を提出した。

 一部の韓国メディアは、試合で全北が6―1で勝利を収めたことから「気分の良い勝利だったが、グラウンドの外で問題が発生した」と伝え、韓国のインターネット上に寄せられた全北サポーターを非難するコメントを紹介した。

 インターネットには「横断幕を掲げた人たちを入場禁止にさせて」「サポーターの文化は理解できない」「国家的な恥さらしだ」などと非難するコメントが大半だったが、中には「日本のサポーターも旭日旗を持ち込んだりする」と全北サポーターを擁護(ようご)する人もみられたという。

 別の韓国メディアは、日本の最大コミュニティーサイト「2ちゃんねる」に書き込まれたコメントを取り上げながら、日本のネットユーザーたちが激怒していることを伝えた。しかし、日本のメディアが写真にモザイクをかけずに掲載したことから、「物議を醸す出来事を報じる際には観衆の顔をそのまま露出させてはいけない」と指摘し、「特定人物の人格を毀損(きそん)することになる」と非難した。(編集担当:新川悠)