済州島西帰浦市(チェジュド・ソグィポシ)で27日、「帝国主義と軍事基地反対」韓日共同国際フォーラムが行われたが、このフォーラムに参加するために韓国に訪れた日本の「日米帝国主義のアジア侵略と支配に反対するアジア共同行動(日韓AWC)」に所属する日本人平和活動家2人が26日午後、入国拒否を受けていたことが明らかとなった。複数の韓国メディアが報じた。

 日本のAWCは、1992年に日本が自衛隊の派兵を決定した際、憲法9条に違反したものだと反対して創設された団体。1995年にはAWC韓国委員会が設立され、フィリピン、インドネシアなどでも委員会が活動している。

 韓国メディアは、済州道で海軍基地を建設する問題をめぐって、地域住民と政府との関係の対立が激化する中、開催地を訪問する予定だった日本の平和活動家2人が入国を拒否され、 日本の平和運動団体が反発していると伝えた。

 平和活動家らは、フォーラムに出席するため入国を要求したが、出入国管理事務所の担当者は明確な入国拒否の理由を明らかにしないまま、日本に帰ることを要求したと関係者は明らかにした。

 済州海軍基地反対闘争が全国的に広がる兆しを見せるなか、韓国政府が間違った場所にけん制を行ったと指摘。

 抑留された2人のうち1人は、6歳の息子と一緒だったため、日本に帰国。残る1人の女性活動家は、現在済州空港で足止めされたまま、28日で3日目を迎えた。女性活動家は、韓国法務部を相手に、入国拒否に対する異議申立書の作成を要求し、抗議している。

 また、日韓AWC、民主労総済州本部、済州軍事基地汎国民対策委は28日午前、済州国際空港で記者会見を行い「戦争に反対し、人類の平和を念願する人々を入国拒否することは国際法に違反する。日本の平和活動家が不当に抑留されており、政府当局はこれを謝罪しなければならない」と述べ、日本の平和活動家の入国拒否を糾弾し、入国許可を要求した。(編集担当:李信恵・山口幸治)