中国政府・鉄道部の政治部副主任と宣伝部長を兼ねる王勇平報道官は14日午後、7月10日、12日、13日と連続して故障を発生させた、北京と上海を結ぶ高速鉄道「京滬高速鉄路」について、これまでに分かった事故原因を説明した。人民網が報じた。

 13日の事故については、G114便列車の一部車両が列車を前進させる出力(動力)を失ったという。そのため、列車全体の出力が落ち、時速160キロメートル以上で運転できなくなった。原因は、変圧器内部で接触不良が発生し、保護装置が働いたためという。

 故障が発生した列車は鎮江南駅で運転を断念し、乗客を別に用意した車両に移して終点の北京南駅まで運行した。到着は2時間40分遅れた。

 王報道官は「設備には『慣らし期間』が必要だ。一部で故障が出た。安全には影響しなかったが、運行秩序への影響はかなり大きかった」、「総合的に見れば、営業運転は良好だ。13日までに定時出発率は94%、定時到着率は85.6%」と述べた。(編集担当:如月隼人)



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