ローマFWフランチェスコ・トッティは、先日のローマダービーで2得点を挙げた際、「オレのゴールで最も美しいのはラツィオ相手に決めたゴールだ」と話していた。だが、彼はそこで止まるつもりはなかったようだ。20日に行われたフィオレンティーナ戦で、トッティは再び2得点を記録。これまでゴールを奪ったことがなかったフィオレンティーナの本拠地フランキで、セリエA200ゴールの壁を破り、さらに201ゴール目も決めたのである。歴代6位の記録だ。

試合後、トッティは「この数字はとても素晴らしいキャリアだったことを示している。常に同じユニフォームでね。そのことを誇りに思う」とコメント。「自分を取り戻し、継続性を取り戻して」満足だと話すとともに、「ここでストップするつもりはない。オレのキャリアに何か足りないかどうかは、周りが判断することだ。オレは常にピッチでベストを尽くし、チームに身を捧げることを務めている」と語った。

また、クラウディオ・ラニエリ前監督からヴィンチェンツォ・モンテッラ監督に代わったことについて、トッティは次のように続けている。

「ラニエリと問題を抱えたことはなかった。むしろ、彼とはいつも素晴らしい関係にあったよ。その上で、監督が代われば周りがネガティブな何かを探そうとするのは普通のことだ。残念ながら、うまくいかないと常に監督がスケープゴートにされるんだよ。代えることのできる唯一の存在だからね。今はモンテッラが来て多くのことが変わった。オレたちは結果と、そして何よりオレのゴールを取り戻したんだ」

トッティが初めてセリエAでゴールを決めたのは、1994年9月4日のフォッジァ戦。201ゴールのうち、ホームでは129ゴール、アウェーでは72ゴールを決めており、89ゴールが前半、112ゴールが後半に決まったものだ。1試合2得点は37回、ハットトリックは2回となっている。トッティが最もゴールを決めた相手はパルマ(15)で、最もゴールを奪った相手GKはジャンルイジ・ブッフォン(9)だ。

100ゴール目となったのは、2004年のオリンピコでのインテル戦。2009年4月19日のレッチェ戦で175ゴールに到達し、アメデオ・アマデイを抜いてローマ歴代最多得点者となった。2009年5月31日には、PKで178ゴール目を記録し、ジャンピエロ・ボニペルティと並ぶ。そして今度は、4ゴール差のロベルト・バッジョの記録を目指すこととなった。