ミランFWロナウジーニョは「99.99%の確率」で、フラメンゴへ移籍することになりそうだ。獲得を目指していた古巣グレミオにとっては落胆だろう。

ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は8日、フラメンゴのパトリシア・アモリム会長と会談をした上で、「ロナウジーニョは99.99%の確率でフラメンゴの選手になるだろう」とコメントした。フラメンゴ側から正式な発表はないが、「いくつかの条項を詰めなければいけない。数日後にまとまるだろう」とのことだ。

フラメンゴの上層部は7日、ロナウジーニョの兄でもある代理人のロベルト・デ・アシス氏と会談を行い、楽観的な姿勢を見せている。なお、ガッリアーニ代表取締役もロナウジーニョのミラン退団を発表した6日の会見で、フラメンゴへの移籍を望んでいると話していた。

アシス氏はフラメンゴとのサインはまだ交わしていないとした上で、ミランがロナウジーニョのインテル移籍を恐れたと話している。

「ガッリアーニには交渉のすべての進展を知らせていた。ロナウジーニョが自由にサインすることで、すべては決まったかに思われたんだ。だが、レオナルド監督がインテルへ行ったことで、ミランはロナウジーニョがインテルへ移籍することを恐れたんだよ。保有権に関する問題(移籍金)が存在しており、それが困難となった。今はロナウジーニョがグレミオへ行く可能性は大きくないと言えるだろう。サッカーは情熱なんだがね…」

一方、グレミオのパウロ・オドネ会長は記者会見の中で、ロナウジーニョ獲得を諦めたことを明らかにしている。同会長は選手や代理人と合意に至っていたことを改めて強調しながらも、ほかのクラブとコンタクトがあったことへの落胆を表した。

「すでにアシスにも伝えた。ロナウジーニョは私にグレミオのユニフォームを着て、(生まれ故郷である)ポルトアレグレに住みたいと言っていたんだ。だが、もはやそうじゃないことは明らかだね」

グレミオ側によると、ロナウジーニョとの交渉は9月から始まっていたそうだ。ブラジルでロナウジーニョの移籍は大きな話題となっており、メディアは同選手と代理人がオークションを生んだとして大きく批判している。